ボートレース

【とこなめボート・PGⅠBBCトーナメント】茅原悠紀「GPと同じ感覚で戦えた」/ヒーロー

チャンピオンベルトを巻きトロフィーを掲げる茅原悠紀

■ヒーロー
〝頂点へ挑み続ける〟

 最後も圧倒してみせた。茅原悠紀は最終ラウンドとなった決勝戦もインからトップSを決めて完璧なイン逃げを披露。「最後にいいターンができた。今節はずっと1号艇だったし、ここで負けたらダメだと思って緊張していました。正直言ってホッとしましたね」

 1回戦から絶好枠に居座り続けたことに重圧を感じていたが、これで大会史上初のトーナメント4連勝(前半の一般戦を除く)でのV。選出上位の強みをこれでもかと生かし切って、チャンピオンベルトを腰に巻いた。

 準々決勝、準決勝と超抜の伸びを誇る菅章哉対策に追われたが、この経験が最後に生きた。「ずっと菅君を意識して調整したことで、伸びを上向かせられた。最後は今節で一番いい仕上がりだったし、菅君のおかげ」。試合が終わればノーサイドであり、自らを高めてくれたライバルに敬意を表した。最後のスーパーアミダマシーンは抽選運だったとはいえ、〝運〟も実力のうち。対戦相手をリスペクトする姿はまさにチャンピオンであり、この結果は当然の帰結だった。

 昨年のグランプリ終了後にインフルエンザにかかってしまい、年末年始のレースを全て欠場。今回が今年の初戦だったが、苦しい状況も逆にプラスに捉えた。「一般戦を挟まなかったので、グランプリの感覚のまま戦えました。お客さんもすごく多かったし、SGみたいだなと思ってレースができた。病気をしたことがマイナスにはならなかった」

 昨年は10年ぶりにSG制覇を果たしたが、悲願のグランプリ返り咲きまでは届かずじまい。当然、今年は昨年の忘れ物を取りに行くつもりでいる。

 「常にグランプリに行きたいし、あの感覚を味わうために仕事をしているようなもの。自分に足りないものは〝結果〟だと思うし、グランプリはもちろんだけど、引退するまでにSGは10個ぐらい取りたいんで」

 ボート界の第一人者として、いくつでも手にしたいのがSGのタイトル。アマチュアボートに明け暮れた高校時代から夢に見続けたボート界の頂点へ、新チャンピオンが挑み続ける。(森 大輔)

現WBCフライ級王者の寺地拳四朗さんの祝福を受ける茅原悠紀

■プロフィル
 ◆茅原悠紀(かやはら・ゆうき)1987年7月11日生まれ。岡山県岡山市出身。東岡山工高中退。2006年11月デビューの99期。アマチュアボート出身で、勝率7点台で卒業した養成所時代から将来を嘱望されていた。デビュー節の児島でいきなり水神祭を挙げ、デビュー10カ月目にして浜名湖で初優出。09年12月に宮島でデビュー初Vととんとん拍子で出世街道を歩んだ。12年9月の徳山新鋭王座(現・ヤングダービー)でGⅠ初Vを飾ると、2年後の14年12月の平和島グランプリで、大会初出場の上に6コースからSG初Vという離れ業を演じた。昨年は大村のオーシャンカップで2度目のSGVを果たした、岡山支部のエースにしてボート界の超一流の一角に君臨。171センチ、56キロ、A型。生涯獲得賞金は12億15万3439円。同期は乙藤智史、水摩敦、下出卓矢ら。

 

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■茅原悠紀 トップSから悠々先マイ/決勝戦VTR
■【ボートレース】獲得賞金ランキング【表】

 

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