ボートレース

【尼崎ボート・GⅢオールレディース】守屋美穂が通算36回目のV 「最近負けていたのに…」多くの祝福に感激

優勝旗を手に笑顔の守屋美穂

 尼崎ボートの本年度を締めくくる、GⅢオールレディース「あまがさきピンクルカップ」(優勝賞金120万円)は最終日の23日、12Rで優勝戦を争い、1号艇の守屋美穂(36)=岡山・101期=がイン逃げで優勝。今年初、通算では36回目のVを挙げた。2着は3号艇の鎌倉涼、3着は4号艇の平高奈菜で、3連単は790円の3番人気。最終日の売上額は10億円オーバーの10億8467万4400円で、6日間では51億6686万3700円を売り上げた。

12R優勝戦
着順 予想 枠番 登番 選手名 進入 Sタイ
1 1 4482  守屋  美穂 1 08
2 × 3 4456  鎌倉   涼 3 19
3 4 4450  平高  奈菜 4 14
4   6 4225  土屋  千明 6 20
5 2 4050  田口  節子 2 14
6   5 4501  樋口 由加里 5 16
 決まり手     3連単配当  人気
逃げ   790円  3
※Sタイはスタートタイミング    
左手で「1」を示してウイニングランの守屋美穂

■ヒロイン
 雪辱のVに笑顔の花が咲いた。前回の尼崎(昨年10月)は同じ優勝戦1号艇で3着にとどまった守屋美穂が、今度は文句なしの完勝劇。大勢のファンで埋め尽くされた表彰式会場を見渡しながら、「最近も優勝できていなかったのに、こんなにたくさんの方に残ってもらえて…。うれしいです」。前回V逸の申し訳なさも一気に吹き飛ばし、感激に浸った。

 実は機力は万全ではなかったという。「最終日は試運転から合っていなくて、優勝戦の展示航走でも合っていないと思った」。前日よりさらに気温が上がり、超抜の仕上がりで圧倒したそれまでの優位性が一瞬にして縮小するピンチ。

 しかし、そんな状況も自力で乗り越えた。決め手はスリットの集中力。コンマ08とただ一人ゼロ台まで踏み込んで半艇身ほどのリードを得ると、1Mは誰にも脅かされることのない余裕のターン。後続に全く詰め寄らせなかった。

 ただ、VTRを見つめながら下した自己評価は「逃げられたので良かったけど、ターンの改善の余地は大いにあるのかな…」。結果については素直に喜んでも、手放しで良しとはしない向上心は、SGをはじめとした特別戦線でいかに活躍するかというテーマを抱えるからこそ。

 「これからも、いいレースができるように、調整力もターン力もしっかり磨いていきたい」

 昨年のSGオールスターの準優でFを犯し、今は罰則適用期間中の身だが、今年中にSG復帰の権利を得る。進化を遂げて戦列に戻るためにも、一日一日を大切に、そして貪欲に過ごす。(深堀慎一郎)

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■守屋美穂プロフィル
■12R優勝戦VTR

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ウイニングランで、自分のSGジャンパーを着たファンに手を振る守屋美穂
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