ボートレース

【ボートレース津・SGダービー】「夢みたいです」佐賀支部から今年もニューヒーロー誕生/26歳末永和也が、昨年5月の定松勇樹に続きSG制覇

優勝旗を手にガッツポーズの末永和也

 津ボートでは20年ぶりの開催だった伝統の一戦、SG「第72回ボートレースダービー」(優勝賞金4200万円)は最終日の26日、最終12Rで優勝戦を争い、SG初優出だった1号艇の末永和也(26)=佐賀・124期・A1=が、イン逃げを決めてSG初制覇を成し遂げた。

 2着は4号艇の茅原悠紀、3着は前回覇者の5号艇の桐生順平。3連単は1290円(2番人気)。

 勝った末永は今年6回目、通算17回目のV。今年の獲得賞金額は1億円を超えて賞金ランク4位まで浮上し、初のグランプリ入りが確定的になった。

 6日間の総売上額は135億1054万6000円で目標額(130億円)をクリアした。

■ヒーロー
 佐賀支部から今年も20代のニューヒーローが誕生した。

 大会初出場で今節最年少だった26歳の末永和也が、優出1枠のチャンスを逃さずSG初戴冠。昨年、24歳でSGを初制覇した同支部の1期後輩の盟友・定松勇樹に、たった一年で追い付いてみせた。

 就学前の幼少期から憧れの職業がボートレーサー。そして「SGを取るのが夢だった」という。それをかなえて「夢みたいです」と初々しく喜び、「ここまでこられるとは自分でも思っていなかった。こんなにできるって、すごいなと思う」。自らやり遂げた仕事の大きさに、ただただ驚きの言葉を並べた。

 今節を振り返って、「運が良かったと思う」。エース格エンジンを引き当ててパワーで優位に立てた。4日目には、前方で起きた事故に巻き込まれそうになったが3着で完走。予選2位通過につながった。

 優勝戦は、起こし位置が展示より浅くなり「ここどこ?」。戸惑いながらスリットへ向かったが、それでいてコンマ13の2番手S。難なく持たせた。

 確かに幸運の連続にも見えるが、機力を引き出したのは調整力であり、事故の回避は察知能力の高さ。優勝戦のスタートはこれまでの数々の学習の積み重ね。〝運も実力のうち〟に他ならない。

 賞金ランク4位に浮上し、グランプリのシード権である2ndステージ圏内(賞金上位6人)に突入。「次にいつ、この位置にこられるかは分からない。2ndから行けるように、ここからのレースで賞金額をしっかり上積みしたい」

 この貪欲な姿勢こそ、定松とも共通する勝者のメンタリティー。「これからも挑戦者であり続けたい」。憧れの職業に就いた者として、みんなの期待に応えるため、とことん上を目指し続ける。(深堀慎一郎)

■優勝した末永和也のプロフィル

■戦い終わって(2着以下コメント)
■連覇ならず3着の桐生順平「末永和也君が強かった」

■獲得賞金順位表【表】

■ボートレース津 出走表(予想)掲載一覧
■ボートレース津 ニュース一覧

メダルと優勝賞金の目録を手に笑顔の末永和也
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