オートレース

【山陽・G1令和グラチャン】近況充実の中村杏亮がG1初制覇へ速攻決める

 山陽オートのG1第4回令和グランドチャンピオンカップは15日、準決勝戦を行った。全レース、湿走路。準決9Rは中村杏亮が強Sから序盤で先頭に立ち、そのまま押し切った。2着は最後に佐々木啓をまくった長田恭徳。同10Rは佐藤貴也が10線7車並びの大外から好Sを切って、あっという間に先頭奪取。次位争いは小林瑞季が制した。11Rは素早く先頭に立った上和田拓海を4周回目にとらえた松本やすしが1着。2着は後方から追い上げた鐘ケ江将平が入った。12Rはゼロ線単騎の広瀬勝光が逃げ切り勝ち。2着は山本将之が荒尾聡の追撃を振り切った。山本はGⅠ初優出。最終日12R優勝戦は、晴雨ともに中村杏亮を本命視する。

<12R優勝戦の見どころ>

 中村のGⅠ初制覇に期待する。2月末の浜松全日本選抜でSG初優出したのに続き、3月の飯塚オーバルチャンピオンカップでGⅡ2度目の制覇。近況はメキメキと力を付けてきた。エンジンが好調なのが一番の要因だが、さばきにも磨きがかかってきたのも大きい。今節も変わらず機力は上々で実に安定した着取り。雨で争った準決も目の覚めるようなSを繰り出して素早く先頭を奪った。最後の大一番は、内枠にS巧者は多い。それでも、巧みなさばきでバック好位置にさえ付けられたら8周回あれば、確実に先頭まで届く。
 相手は実績上位で山陽相性も抜群の佐藤にしたが、今節の整備で気配を上向かせた松本も軽視できない。
 雨も中村と佐藤の首位争い。3番手評価は小林にしたが、広瀬の逃げ切りも一考しておきたい。

<12Rロッカー情報>

(1)広瀬勝光 自分のコースを走っただけ。良かった。エンジンは扱っていないけど、地元でいろいろと扱ってきた。ヘッド周りのパーツとかが利いていると思う。エンジンはこれ以上、上はないし、何もしない。とりあえずタイヤだけは準備する。Sも切れている。
(2)山本将之 GⅠは初優出。Sは2回とも切れた。エンジンもいい。3日目は中間から先は良かったけど、手前がなかった。バネ関係を扱ってそこを落とさずに手前を出た。もう何もしないと思う。タイヤを選ぶくらい。今節は落ち着いて走れている。
(3)鐘ケ江将平 序盤の展開が向かず終わったと思った。自分の走るコースが利いてくれたと思う。エンジンは調整して試走の乗り味はそこまで良くなかったけど、追い上げられるのでエンジンは悪くないんだと思う。また走路状況を見て調整は考える。Sの切れ自体は悪くない。
(4)長田恭徳 プレッシャーを与え続けていたら最後はチャンスが回ってきた。エンジンは悪くはないけど、いい時の動きはない。優勝を狙うにはもう少し欲しいし、どこか抜けた部分というか強みが欲しい。今からクランクを新品に交換する。Sは自分なりには悪くない。雨希望。
(5)松本やすし 雨は練習でインがいいなと思ったので、内を走ろうと決めていた。思いのほか、車の向きが変わるし、直線も行ってくれていた。エンジン状態がいいからだと思う。整備日にクランクとかヘッドとか換えて全部がいい。本物の感じはあると思う。優勝戦にはリングくらいは換えようかと思う。
(6)中村杏亮 Sが切れたのが一番。タイヤも良かった。エンジンは3日目のままで練習したら良かったので、そのまま。流れ込みがいいので、立ち上がりの向きの変わりがいい。優勝戦は不安定走路よりは雨の方がいい。雨ならタイヤだけ。せっかくエンジンがいいので、こんな時に勝てないと…。絶対に優勝するという気持ちで行く。
(7)小林瑞季 止まらない、力がない状態が気になっていたのでピストンを換えた。Sでいい所に付けられたのが大きかった。エンジンは優勝戦に乗れているので悪くないと思うけど、重たくて開けづらかったので、もうひと整備する。
(8)佐藤貴也 いいSが切れたし、インがパッと開けてあっという間でしたね。3日目からセッティングは少しいじったけど、ほとんど何もしていないレベル。気持ち良く乗れたし、行き方も乗り味も特に問題ないからエンジンはオイルを換えるぐらい。山陽は昔から跳ねにくいし、相性がいい。
 

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