【オートレース】レーサー森且行の生き方を描くドキュメンタリー映画/11月29日に全国公開
アイドルグループ「SMAP」元メンバーでオートレーサーの森且行(50)=川口=の生き方を描いたドキュメンタリー映画が、11月29日から全国公開される。
映画は「オートレーサー森且行 約束のオーバル 劇場版」。監督・撮影は穂坂友紀氏。2023年3月に開催されたTBSドキュメンタリー映画祭で上映された作品をもとに、大幅な追加撮影映像を交えて再編集した。
森はアイドルとして人気絶頂だった1996年、22歳で幼少時からの夢だったオートレーサーに転身。2020年11月の日本選手権で、46歳にして悲願のSG初優勝を果たした。
そのわずか2カ月余り後の21年1月、飯塚オートでのレース中の接触事故で落車し、骨盤と腰椎を骨折。度重なる手術と厳しいリハビリトレーニングを経て、23年4月に川口オートでレースに復帰した。
再起を期す森の姿を含め、3年間にわたってカメラを回し続けた穂坂監督は「時に大きすぎる夢を公言し、達成するまで自分を追い込み続けるその生き方にほれた」という。その上で「いくつになっても挑戦を恐れない姿は、忘れかけていた大事なことを思い出させてくれるきっかけになると思っている」と語る。
公開に当たり、森は「僕は28年前、芸能界のステージではなく、オートレースの世界で生きていくと決めた。3年前のけがで足にまひが残ってしまったけれど、このオーバルで挑戦したいことがまだまだある。もう50歳でなく、まだまだ50歳。僕が闘う理由をこの映画を通して感じてもらえたらと思う」と呼びかける。