オートレース

【山陽オート(オーバーミッドナイト)一般】角南一如は「同期の半分」でもオートの魅力の体現者

【記者コラム・深堀慎一郎の興味慎々】
 2日目の準決勝6Rで1着の角南一如が、ちょうど通算500勝に達した。「え? そうなんですか。意識していなかったので分かりません。本当ですか?」。本人にそう言われるとこちらも自信がなくなる。取材仲間に確認して、間違いないことを伝えた。

 一つの区切りだが、本人とっては複雑な部分もあるようだ。「同期は1000勝したわけだし…。それだけ差をつけられている原因は自分のSの切れが遅いこと。もっと頑張って切ります」

 同期とは荒尾聡のことで、9月の山陽プレミアムカップで1000勝を達成。確かに荒尾はきっての速攻派。角南とはタイプが正反対で、それがそのまま着順傾向に反映されているわけだが、代わりに3着は角南の方が多いなど別の魅力を持つのも確か。追い込み型はオートレースという競技の醍醐味(だいごみ)を存分に味わわせてくれる存在だと私は思いますよ。おめでとうございました。

 ▼3R 五所淳も2日目の一般戦でちょうど500勝。「祝って、祝って」と周りにおねだりするおちゃめな姿を見せていた。501勝目で自ら祝う。5-6=234。

 ▼8R 角南一如は前回の山陽オーバーミッド(9月30日)でV。その時よりも車の手応えはアップ。Vを手土産に次節の日本選手権へ。6-25-全。

同日に通算500勝を達成した角南一如(左)と五所淳(右)
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