オートレース

【浜松オート・SG全日本選抜】青山周平がSG5度目の完全V/SG通算18Vでダブルグランドスラム

 浜松オートのSG「第38回全日本選抜オートレース」は最終日の11日、12Rで優勝戦が行われ、2周3コーナーで鈴木宏和を抜いて首位に立った青山周平(40)=伊勢崎・31期=が、6連勝の完全Vを飾り、優勝賞金1420万円を獲得した。同時に、史上4人目のダブルグランドスラム(全SGを2回以上制覇)を達成した。SGの優勝は18回目。2着は懸命に迫った鈴木が入り、3着は金子大輔で、地元勢が続いた。

18回目のSG優勝を飾った青山周平

■ヒーロー
 また一つ、大きな勲章を青山が手に入れた。2度目の全日本選抜を制し、ダブルグランドスラムを達成。高橋貢、片平巧(引退)、永井大介に続く史上4人目の快挙だ。「信じられないですね。でも、6日間は長くて疲れました」。遠州の空っ風と言われる強風が連日吹き荒れたが、長丁場を戦い抜いた。

 準決まで無傷の5連勝でも手を休めることはなかった。「もう一つ上を目指したくてピストンを換えました」。この貪欲な姿勢が優勝戦の快走に結び付く。スタートで2番手を確保すると、2周3コーナーで鈴木宏をさばいて押し切った。SG戦のパーフェクトVは何と5回目。強豪がそろう中でも一切妥協せず、勝利だけを求める求道者のようだ。

 それでも40歳を超え最近は年齢のことを気にしていた。だが、今節の岩田行雄の姿を見て「だって67歳でもレース後に悔しくて、シリンダーを換えるんですよ。あと二十数年、自分も走りますから、年なんて関係ないんですよ。もっと、もっと進化していきたい」。大ベテランの衰えぬ闘志に感銘を受けた。

 これで年末のSS王座決定戦トライアルの切符を一番乗りで獲得した。それでも「スタートは速い人がいる。エンジンはもっと出せる人がいる。走りも上の人がいる」と自分の力量に満足はしていない。来月には当地で特別GⅠプレミアムカップ(3月19~23日)も控えている。再び浜松に青山旋風を巻き起こし、王者として君臨する。

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