オートレース

【山陽オート・GⅠスピード王決定戦】金子大輔が大会初制覇 近況の流れの良さは認めつつ「これにあぐらをかかず半年、1年後を見据えて努力を続ける」

 山陽オートのGⅠスピード王決定戦は最終日の24日、最終12Rで優勝戦があり、金子大輔(44)=浜松・29期=が10mオープン大外枠の厳しい位置を難なく克服し、大会を初制覇した。GⅠ優勝は2018年の飯塚開設記念レース以来で、通算6度目。2着は最終回で緒方浩一を捉えた丹村飛竜が入った。3着は緒方。連覇を狙った佐藤励は一番試走の3.26を出したが、6着に終わった。5日間の総売上額は11億4623万円余り(目標額11億7200万円)だった。なお、1、2Rは、降雪のため中止。

大会を初制覇してVサインの金子大輔

■ヒーロー
 A級選手がいたとはいえ、全員が最高ハンディのスピードスター。優勝戦は金子大輔が願った0mオープンではなく、10mオープン大外枠と厳しい戦いになった。それでも〝絶対に勝つ〟という強い気持ち、反骨心で相当な困難をあっさりと克服してみせた。

 Sはほぼ最後方だったが、バックの攻めが秀逸だった。「1、2角はうまくもぐり込めた」と早々と4番手まで上がると、2周回目には2番手へ。あとはトップSから逃げていた緒方浩一を4周1角でパス。残り周回を悠々と逃げ切った。

 圧勝だった。しかし、満足できない部分は残った。「序盤の2、3周は最高」と自らも評価したものの、「後半は少しタレてきた。それが課題。もう少し勉強しないと…」と猛省した。

 S級3位の実力者も実は今、「いろいろとコースを勉強中」だという。「チャレンジしないと次のステップには行けない」。現状よりもさらに上のレベルを見据えて研さんを積む。

 その成果が表れているのか、今年に入ってからの流れは上々。それは自身も認めるが、「それにあぐらをかかずに半年後、1年後を見据えてまだまだ精進したい」。鈴木圭一郎、青山周平の2強ばかりにタイトルは渡さない。(三島隆助)

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