オートレース

【山陽オート・GⅠ令和グランドチャンピオンカップ】鈴木圭一郎が5戦全勝で大会連覇 「いいレースができたのが何より」

 山陽オートの開場60周年記念当たるんですpresents GⅠ「第6回令和グランドチャンピオンカップ」は最終日の13日、最終12Rで優勝戦があり、一番試走の3.29を出した鈴木圭一郎(30)=浜松・32期=が速攻を決めて1着ゴール。5戦全勝の完全Vで大会連覇を果たすとともに、GⅠ通算20度目のVを挙げた。

 2着は青山周平、3着には篠原睦が入り、全ての賭け式が1番人気だった。地元で唯一、優勝戦に駒を進めた松尾彩は7着に終わった。

 5日間の総売上額は10億4348万7200円(目標額11億5400万円)だった。

無傷5連勝で連覇を果たした鈴木圭一郎

■ヒーロー
 鈴木圭一郎が序盤で決着をつける速攻劇で大会連覇を成し遂げた。この優勝は意外にも今年初。今年は優勝戦には進めても着外が多かった。それだけにレース後は「優勝することより優勝戦でいいレースをすることが目標だった。それができたのが良かった。ホッとした」。連覇よりも、自らが目指すレースがしっかりとできたことを喜んだ。

 勝因は、今節投入した新品のクランク。交換直後から好感触を得ていたとはいえ、「4日目は重さがあって良くなかった」。それが優勝戦では「(グリップを)開けたら、自分が行こうとしなくても行ってくれた。勝手に仕上がってくれた」と万全の状態に充実。

 この急激な上昇を「部品に当たりがついた。予定通り」。名メカニックでもあるトップレーサーは、新品クランクがどう育つかまで全てお見通しだった。

 次戦は、24日からの川口SGオールスター。少しだけ間は空くが、「オールスターに行く前に、浜松に寄ってパーツを見てから整備は考えたい。その前にリフレッシュして、このリズムのまま行けるようにしたいですね」。

 ここまでVを逃し続けたが、ようやくいい流れをつかんだ天才レーサーが、いよいよV量産態勢に入る。(三島隆助)

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