オートレース

【飯塚オート・GⅠ開設記念レース】初日後のフレーム交換で懸念を改善させて「スカッと勝てました」

 飯塚オートのGⅠ開設69周年記念レースは最終日の24日、最終12Rで優勝戦があり、6号車の鈴木圭一郎(30)=浜松・32期・S級=が3番手スタートから6周回目に先頭に立って1着。2大会ぶり4度目、GⅠ通算22度目のVを挙げた。5連勝完全Vを狙った1号車の佐藤貴也は、4番手スタートから最終回に2番手に上がったものの、届かなかった。3着には一度は先頭に立った4号車の高橋義弘が粘った。なお地元飯塚勢は2号車の篠原睦が5着、8号車の岩見貴史は6着。5日間の総売上額は10億8274万5200円(目標額13億円)だった。

大会4度目のVを決めた鈴木圭一郎(手前右)

■ヒーロー
 鈴木圭一郎が大会3Vを誇る「好相性」のタイトル数をまた一つ増やした。近況はらしくない走りが続いていただけに、見違える気配を取り戻して「スカッと勝てましたね」。求められた勝利の感想には実感がこもった。

 「あのメンバーなので、いいところに付けないと、と思っていた」。6枠から3番手に付ける思惑通りのSを切ると、道中も「最近の中では気持ち的に余裕ができるくらいのエンジン」のおかげで落ち着いた運び。6周回目に高橋義弘を捉えて先頭に立ち、後続を引き離してみせた。

 もちろん、スタートと力強さが戻ったエンジンが勝因の一つ。ただ、それ以上に初日後に施したフレーム交換が大きかった。今年1月に新型フレームに換えて以降、フロントが逃げる症状が出て暗中模索の整備が続いた。しかし、それも旧型フレームに戻したことで、あっさりと解決した。「エンジンが良くてもフロントが逃げたらダメですからね。突っ込めるようになりましたよ」。かなり回り道をしたが、ようやく本来の圭一郎の姿に戻った。

 12月は年末の川口スーパースター王座決定戦に向かう前に、新走路で争う地元のGⅠスピード王決定戦に参戦する。「ちゃんと地元の記念を勝ってスーパースターも勝って、(あとで振り返った時に)正解だったなと思える整備をしていきたい」。今年1年逃すことが多かったグレードのタイトルを最後はきっちりと手中に収める。(三島隆助)

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