【山陽G2小林啓二杯】 #黒川京介 速攻で大会初制覇 #オートレース #山陽オート
山陽オートの小林啓二杯G2「第4回山陽王座チャレンジカップ」は最終日の25日、最終12Rで優勝戦を行い、黒川京介(24)=川口=が、わずか2周回で決着を付ける速攻で大会初制覇。G2通算では3度目のVを挙げた。一度は先頭に立った伊藤信夫(50)=浜松=が2着。3着は最後尾から追い込んできた鈴木圭一郎(28)=浜松=が入った。5日間の総売上額は9億425万円余り(目標額9億7900万円)だった。

〝イットウセイ〟が山陽バンクでキラリと輝いた。大会連覇を狙う、あの鈴木圭と人気を分けた黒川が、目の覚めるような速攻で完勝。「試走一番時計だったのでチャンスはあるなと思っていた。展開次第だとは思ったけど、自分がミスをしなければ優勝できるエンジン力とタイヤだった。きちんとモノにできて良かった」と目尻を下げた。
レースは、すぐ内枠の伊藤が猛烈なSで1角を2番手通過。そのSに乗って3番手の好ポジションに付けた。「勝因はS。それと伊藤さんに気づかれる前に行けたのが良かった」。百戦錬磨のベテランから警戒される前に、仕留められたのがVにつながった。
若干24歳の新鋭ながら、すでにグレード戦は4V(G1一度、G2三度)。それでも「展開良く行けた時はいいが、展開を悪くした時にいかに上がっていけるか」を課題に挙げた。次節は29日からの伊勢崎ナイター。「伊勢崎は1級車に乗ってから1回も優出できていない」。8月に、その伊勢崎で行われるSG「オートグランプリ」に向けて、課題と走路克服の絶好の機会。勢いを増した若武者が、新装となった伊勢崎走路でどんな走りをするか目が離せない。(三島隆助)