【飯塚(ナイター)G2オーバルCC】 #荒尾聡 大会3Vにも「素直には喜べない」 #オートレース
飯塚オートの庄内のやきにく王国presentsG2「オーバルチャンピオンカップ」は最終日の1日、最終12Rで優勝戦を行い、荒尾聡(42)=飯塚=が、速攻を決めた中村杏亮(27)=飯塚=を6周回目でとらえて1着。オーバルは4大会ぶり3度目、G2通算では10度目のVを挙げた。2着は鈴木圭一郎(28)=浜松。レースを引っ張った中村は3着に終わった。5日間の総売上額は9億5920万円余り(目標額11億円)だった。
成長著しい若武者の連覇を阻んだのは、地元不動のエースだった。荒尾が、素早く先頭を奪った中村を終盤にさしかかる前にとらえ先頭でゴール。ただ中村を抜いた場面が審議対象に。結局は1着となったものの、「杏亮(中村)に迷惑をかけた。素直には喜べない」と頭を下げた。
審議にはかかったとはいえ、レースの運びは文句なしだった。整備の効果もあってエンジンは、最終日にして「一番の手応え」。Sの持っていきも良く、4番手で1角を通過する上々の滑り出しを見せた。
道中も「流れが速くなるのは分かっていた。早く早くと思った」との言葉通りの走り。序盤で「ミスをして若井さんにはやられた」が、素早く抜き返して3周回目には早々と2番手へ。
そして6周回目に中村をかわして先頭を奪い、「杏亮に迷惑を掛けたのは申し訳なかったが、ちゃんと考えながらレースはできた」と振り返った。次節は10日からの伊勢崎SGオートグランプリ。この一戦でエンジンに手応えを得るとともに、いい弾みも付けられたのは間違いない。飯塚エースの底力を発揮して大会初制覇を狙う。(三島隆助)