オートレース

松尾啓16大会ぶりV GⅠスピード王 【山陽】

次節スーパースターに弾みをつけるVに笑顔でガッツポーズの松尾啓史
次節スーパースターに弾みをつけるVに笑顔でガッツポーズの松尾啓史

 山陽オートのG1第57回スピード王決定戦は最終日の18日、最終12Rで優勝戦があり、地元の松尾啓史(44)=山陽=が速攻で快勝。地元スピード王は、16大会ぶり2度目の制覇で、G1通算では3度目のVを決めた。連覇を狙った青山周平は4着に敗れ、若井友和、松本やすしが2、3着。3連単は1万1660円の好配決着となった。5日間の総売上額は10億8464万円余り(目標額12億2100万円)だった。

ヒーロー

 試走通りの圧巻の勝ちっぷりだった。松尾啓史はSでやや遅れたものの、うまく展開を突いて序盤で先頭に立つと、あとは後続を寄せ付けない完勝劇。16大会ぶりに地元の“スピードキング”の称号を手にして「あの展開になったら負けられない。先頭に立ってからも緊張した。でもすごく気持ちがいい」とほほ笑んだ。

 今節は、年末の川口スーパースター(SS)を視野に入れ、考えていた整備プランを実行。初日から好成績は残していたとはいえ、迷うことなくヘッド、シリンダーなどを投入。それら「全てがいい方向に行った」。加えて、飯塚日本選手権前から取り組んできた減量の効果も、エンジン出しにひと役買った。

 次節は、いよいよSS。「エンジンもいい具合に仕上がったし、いいリズムで臨める」とこれ以上ない最高の状態で川口に乗り込める。今年を代表する16人が相手でも、さばきの的確さは間違いなく上位。「納得」と太鼓判を押したエンジン力さえキープできれば、悲願のSGタイトルにもきっと手が届くはずだ。

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