【浜松オート・特別GⅠプレミアムカップ】青山周平が4度目の特別G1V
浜松オートの特別GⅠ「共同通信社杯プレミアムカップ」は最終日の18日、12Rで優勝戦(4100メートル・8周回)が行われ、青山周平(38)=伊勢崎=がトップチェッカー。好Sからカマシ気味に好位へ取りつくと、逃げる黒川京介を3周目の1、2コーナーでパス。そのまま後続を振り切った。最後まで青山に食らいついた黒川京介が2着。接戦の3着争いは、佐藤貴也が鈴木宏和を押さえて確保した。
◆ヒーロー
完全Vがかかっていた黒川を横綱相撲で圧倒。終わってみれば青山の強さだけが際立った。試走は3秒31の一番時計。コンマ04のトップスタートを決めると、エンジンパワーを遺憾なく発揮して早々に決着をつけた。
競走タイムも節間トップの3秒383をマーク。それが示す通り、マシンの仕上げに抜かりはなかった。「イレギュラーが出たので下周りを整備して、セッティングも思い切り替えていった。タイムが出たし、レースは一番いい状態で行けた」。不具合が出ても動じることなく、的確な整備と調整でエンジンの上積みに成功。ファイナルはスタート巧者がそろっていたものの「普段の練習ではムラがあるけど、朝練ではいいスタートが切れていた」と大一番に向けて勘もバチッと修正して見事、本走のロケットスタートにつなげた。
この勝利で、昨年の当地大会に続く4度目の特別GⅠ制覇となった。次節は伊勢崎の普通開催で地元に凱旋(がいせん)する。「もっと整備を勉強して、次に向けて練習します」。勝利の余韻に浸ることなく、早くも次なる戦いに思いを巡らせる。不断の努力を続けるオート界最強レーサーの快進撃は、まだまだ続きそうだ。