オートレース

【浜松オート・SG日本選手権】青山周平 連覇で大会4度目V 浜松では初のSG制覇

日本選手権を連覇し賞金ボードを掲げる青山周平

 浜松オートのSG「第55回日本選手権オートレース」は最終日の5日、12Rで優勝戦(5100m・10周回)が行われ、2周目の1角で先頭に立った青山周平(38)=伊勢崎=がそのまま押し切った。昨年の飯塚開催に続く連覇で、大会4度目のVを成し遂げた。最後までもつれた2番手争いは、鈴木圭一郎が最終周回の3角で永井大介をまくってかわして2着。永井が3着に粘り込んだ。

日本選手権の優勝戦で1着の青山周平(1)、2着の鈴木圭一郎(5)、3着の永井大介(3)

■ヒーロー
 何度となく、はね返されてきた大きな壁を乗り越えた。青山にとって14度目のSG制覇は、浜松での初戴冠。「浜松では(SGを)勝てないと思っていたし、勝ててうれしい」と喜びを爆発させた。

 勝負の1コーナーは、S一気に外から永井と鈴木圭が襲いかかってきた。「かなりヒヤッとした」と振り返る展開にはなったが、先頭に立った永井の後ろにぴたりと張りついた。「永井さんと比較して進む感じがあったし、うまく差し込めた」と振り返るように、2周目の1コーナーで早々に決着をつけて、あとは鉄壁のブロック力を発揮。後続の仕掛けを完璧に封じ込めた。

 今年に入って22優出12Vと圧倒的な強さを誇る。その秘訣(ひけつ)は「周りのサポートのおかげ。でも、自分も若くはないので相当、練習はしています」。その言葉通り、今節も最後まで練習と作業の手を緩めることはなかった。

 この後は、地元の伊勢崎に凱旋(がいせん)。そして、年末のスーパースター王座を見据える戦いに入る。「消音マフラーになるので不安が残る。あと2カ月くらいあるし、経験を積んでレベルアップしたい」と気を引き締める。オート界の頂点に君臨する〝最強レーサー〟は、今後も不断の努力を続けていく。

優勝を喜ぶ青山周平
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