オートレース

鈴木圭がSG連覇 全日本選抜 【浜松】

賞金ボードを掲げる鈴木圭一郎
賞金ボードを掲げる鈴木圭一郎

 浜松オートのSG「第36回全日本選抜」は26日、最終日12Rにて優勝戦(5100メートル・10周回)が行われ、鈴木圭一郎(28)=浜松=が優勝。好発から先頭で1コーナーに飛び込むと、10周回を堂々たる完封ショーで締めくくった。第33回川口以来、5度目の大会制覇。昨年のスーパースター王座に続くSG連覇も成し遂げた。2着に金子大輔、3着に伊藤信夫が入り、浜松勢の上位独占で決着した。

■ヒーロー

 オーバルに吹き付ける強風をものともせず、鈴木圭が圧巻のレースで完全Vを決めた。「ドンピシャで切れた」というSはコンマ06。そこからの伸びは超抜で、外から迫った金子や佐藤摩の攻撃を完璧にブロック。2周1コーナーでスッと金子を突き放すと、あとは王者の独壇場。悠然と10周回を逃げ切った。

 準決の戒告があって完全Vでも「素直に喜べない」と反省しきり。しかし、一晩かけて気持ちを切り替えて最後まで調整に取り組んだ。「日に日に増して一番いい状態で臨めた」とファイナルで、オート界最強の走りを披露。競走タイムは驚きの3秒318をマークした。「(準決と)同じタイヤなのにタイムが出た。乗りやすさがあったし10周回も気にならなかった」。エンジンの底上げにも成功して、最高のマシンが完成した。

 今節は36期の新人レーサーたちが練習で参加しており「速い新人も入ってきたので、刺激をもらっています」と触発される日々。これからもマシンと真摯(しんし)に向き合う手を止めることはないだろう。次節は飯塚のG2オーバルチャンピオンカップに出場予定。今年も鈴木圭がオート界を力強くけん引する。 (殿垣嘉倫)

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