
ボートレース下関
「西日本スポーツ杯」寺田千恵・竹井奈美インタビュー
竹井奈美インタビュー

竹井奈美(たけい・なみ)
1989年7月31日生まれ。福岡県苅田町出身。福岡県立京都高卒業。登録番号4556。2009年5月デビューの104期。16年6月に福岡で初優勝を挙げると、同年末には女子最高峰の一戦「クイーンズクライマックス」に初出場で準Vの大活躍。SGは6度の出場実績を持つ。通算81優出9V。151センチ、48キロ、A型。夫は桂林寛、弟は竹井貴史。
-2023年3月に産休から復帰して、もうすぐ1年になります。
「最初はやっぱり大変でしたね。練習期間も長く取れたわけでないので、体力的にきつかった。3周するのが長く感じたし、(心肺機能も低下して)復帰直後はひとレース走るだけで心臓がバクバクでした。もう大丈夫ですけど」
-復帰時期は前々から決めていたのですか?
「子どもの月齢と自分の思いを踏まえて決めました。ずっと家に居てもずるずると復帰を引き延ばすだけになりそうだったし、そろそろだなと思って」
-順調に勝率を稼いでこの1月からA級に復帰。産休前の強さを取り戻せている手応えはありますか?
「元に戻せたとか、元に戻りたいといった思いは、実はないんです。というのは、私は元々上手なわけでは全くない。ターンの上手な選手がいっぱいいるので、とにかくもっとうまくなりたい。ずっとそういう思いで走っています」

-その進歩の実感は?
「なかなかうまくいきません。SGクラスの選手たちは、ターンの入り口のスピードにしてもターンの踏み込みにしても、全てにおいてレベルが違い過ぎる。ひたすら上手な選手のレースを見て頭に入れて、自分でやってみる。その繰り返しです」
-新年の目標は?
「今より成長して強くなる。その一点です。あと、復帰してから優出はあるけど優勝がないので、どのレースでもいいから優勝したい」
-そんな思いで臨む今年の戦いはこの下関から始まります。
「下関は広い水面なので好きです。それに水質も軟らかく感じて乗りやすい。出走回数は意外と少ないのでエンジンの調整面のイメージが明確にあるわけではないけど、水面への印象がプラスですね」

-男女混合戦についてはどんな思いですか。
「男子は強いし上手。そんな選手を相手に勝てるとうれしいので、そういったワクワク感があります。もちろん、ワクワクするだけでなくそこで勝ちたいので、いつものように優勝への意欲を持って前検に入ります」
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