GⅠ開設72周年記念「全日本王座決定戦」

ボートレース芦屋 GⅠ開設72周年記念「全日本王座決定戦」 栄誉あるゴールデンレーサーの称号に
意気込み新た篠崎元志インタビュー

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 ボートレース芦屋(福岡県芦屋町)のGⅠ開設72周年記念「全日本王座決定戦」(優勝賞金1200万円)が8月1日に開幕する。プレミアムGⅠレディースチャンピオン(ボートレース福岡で8月7~12日に開催)の直前で、競合する日程のない“GⅠ単独開催”とあって、SG並みの超豪華メンバーが集結した。グランプリウイナーの松井繁、瓜生正義、白井英治、石野貴之、池田浩二、茅原悠紀をはじめ、昨年のグランプリ組の毒島誠、菊地孝平、馬場貴也に、平成生まれのSGウイナーも羽野直也、磯部誠、定松勇樹と全員出場。初日12Rでは、SG表彰台でのメダル獲得数など優れた実績を残して認定された「ゴールデンレーサー」の6人による「ゴールデンレーサードリーム」も行われる。そのドリームに名を連ねた地元福岡支部の篠崎元志(38)に、久々の特別戦制覇への意気込みを聞いた。

篠崎元志(しのざき・もとし)
 1986年2月28日生まれ。福岡市出身。香椎工高卒。登録番号4350。96期のボートレーサー養成所(福岡県柳川市)で勝率8.13の高率をマークし、2005年5月に鳴り物入りでデビュー。とんとん拍子に出世を果たし、SGは2012年のグランプリシリーズ(住之江)、2015年メモリアル(蒲郡)でのV歴がある。通算では192優出57V(うちSGは21優出2V、GⅠは43優出7V)。通算獲得賞金10億5135万2604円。年間タイトルは08年最優秀新人、19年最多勝利(139勝)。同期は平本真之(愛知)新田雄史(三重)魚谷香織(福岡)ら。弟・仁志(36)もSG優勝歴がある史上最強の兄弟レーサー。169センチ、53キロ、A型。

うれしいゴールデンレーサードリーム初出場

 ――業界2回目となる「ゴールデンレーサードリーム」が初日に行われます。篠崎選手は今回が初出場ですね。

 「初めて行われた昨年10月のびわこ周年では、自分は予備で出られなかったので、率直にうれしいですね。ゴールデンレーサーだけが得られる機会ですからね」

 ――ゴールデンレーサーという称号はいかがですか?

 「尊敬する松井繁さんや池田浩二さんがまだという中、先に自分が認定されているというのは複雑な部分ではありますけどね。ただ、直近10年の積み重ねで頂けた称号なので、ステータスに感じるし、すごく光栄に思います」

 ――ゴールデンレーサーになって意識の変化はありますか?

 「認定選手は全選手1600人の1%以下しかいない(現在13人)わけですから、やっぱり身が引き締まる思いです。レーサーとしてはもちろんだけど、普段の立ち居振る舞いというのも選手のお手本にならないといけない。自分に対してのすごく大きなモチベーションになっています」

「何かが足りないから結果を出せていない」

 ――その意気込みの中で戦っている今年を振り返っていかかですか?

 「何かパッとしないですね。一般戦では優勝できているけど、成績は本当に横ばい。結果は出せていません」

 ――年頭には「今年は大きなタイトルを取る」と話していました。今年に懸ける思いはこちらも感じています。

 「もちろん今までも頑張っていましたけど、今年はもう一回気持ちを入れて頑張ってみようと思って、そう話しました。SGもGⅠもタイトルからはかなり遠ざかっていますからね(2016年10月の住之江GⅠ高松宮記念が最後)。でも結局、まだ結果を出せていない。プロの世界は結果が全てなので、やっぱり何かが足りないんでしょうね」

 ――昨年にロングインタビューをした時も、大けが(16年12月、福岡のGⅠ開設63周年の優勝戦)をする前と後のモチベーションの差を話していました。

 「そうですね。福岡で大けがしたあの頃は、おこがましいですけど業界の頂点が見えていました。手が届く位置にあると感じていたし、そういうふうに自分が成り上がっていくことがモチベーションで強烈にストイックだったと思います」

 ――それに対して、今の自分はどうかというところなんですね。

 「もちろん努力は怠っていません。だけどやっぱり自分にウソはつけない。あの頃の自分と比べたら、やっぱりどこかに甘えがある。だからこれだけタイトルから遠ざかっているんだと思います。結局、気持ちの問題だし、それを結果で示していくしかない」

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