地元(滋賀支部)選手紹介

支部長・馬場貴也が滋賀勢9人の大黒柱

 地元タイトル死守に燃える滋賀支部勢は計9人。その大黒柱とも言える存在が馬場貴也だ。2018年の芦屋(福岡県)チャレンジカップ優勝を皮切りにSG5冠を誇る当地のエースは、滋賀支部をまとめる支部長でもある。
 今年の特別戦線は、5月の多摩川(東京都)のSGオールスターで準Vの走りを見せると、6月の住之江(大阪府)のGI周年記念を制覇し、今大会直前のまるがめ(香川県)のSGメモリアルでは大会連覇を達成。当地周年は3年連続で遠征勢にタイトルを許しているだけに、自身がつかんだ68回大会以来となるVを年末の頂点への促進剤にする。

 守田俊介も地元周年は2度の優勝経験を誇る実力者。地元勢では最ベテランとなるが、前期(昨年11月〜今年4月)は期間勝率トップとなる8.22をマーク。56期連続のA1をキープするなど衰えるどころか、まだまだ進化中。びわこは今年の2月を含め、今節参加選手中最多の27Vを誇る。勝ち方を知り尽くした水面で6年ぶりの大会Vを狙う。

 守田、馬場に次ぐびわこV数を誇るのは丸野一樹。六つのGIタイトルを持つ当地の次世代エースに、初の栄冠をもたらしたのはここびわこ。通算7回は参加選手中でも3位だ。今年はここまで優勝ゼロとVに恵まれていないが、実績ある水面を反撃の舞台にする。

 丸野と同じくGI初タイトルを地元でつかんだ是澤孝宏も侮れない存在。その初タイトルの近畿地区選は5コースから豪快なまくり差し。スピードとハンドルの切れ味が魅力的で、びわこお盆シリーズでも優勝を果たしたばかり。勢いも味方に2度目のGIタイトルも地元でつかむ。

 ベテラン勢では深井利寿が今年6月に地元で優勝を飾ったのをはじめ、君島秀三は4月下関、吉川喜継は6月尼崎でそれぞれVを挙げるなど実力は確かだ。

 若手勢では木村仁紀は今年Vこそないが、7回の優出中、びわこが3回と当地はもちろん得意水面。昨年2度のGI優出を果たした松山将吾も当地の有望株。今年も3月の宮島(広島県)、5月平和島(東京都)のGⅡで優出を果たすなど、特別戦でも大いに活躍している。GI初Vでびわこのニュースターに名乗りを上げる。

ボート王国九州・山口

山口・福岡・佐賀支部から12人、うち11人が特別戦覇者の豪華布陣

 九州・山口勢は長崎支部を除く3支部から12人が参戦。そのうち11人が特別戦覇者という実力者ぞろいで、V争いの主力を形成する。
 筆頭格は峰竜太(佐賀)だ。実力接近の現ボートレース界の中でも一枚上の高いレベルを維持し続ける。今年の特別戦(GⅡ以上)で複数のVがある(静岡・浜名湖の周年記念、福岡・芦屋の九州地区選)ことも、その力量の何よりの証しだ。びわこ大賞は3年前の69周年を制覇。2度目Vへと照準を定める。

峰 竜太4320/佐賀

 佐賀は峰以外に古賀繁輝、山田康二の3人体制。古賀は今回の九州・山口勢で唯一、GIVがないが、GI優出10回。同期の岡崎恭裕らとも遜色ない力量で、アウトを苦にしないパンチ力は相当なもの。ここで初Vをつかんでも驚きはない。

 峰の弟子の山田は、さばきと仕上げの安定性は随一。やや不振の今年だが、グランプリ入りにあと一歩に迫った昨年を思えば、そろそろペースアップが図れてもいい頃。びわこは8月の西スポ杯で優出(3着)と下調べ済みなのもアドバンテージだ。

古賀 繁輝4294/佐賀 山田 康二4500/佐賀

 山口支部も3人体制で、白井英治と寺田祥のダブルエースがそろって参戦。ともにびわこGIでのVはないが、白井は周年で1度、ダイヤモンドカップで1度の優出実績がある水面。メモリアル前の時点で賞金は40位台。11月に地元の下関(山口県)で開催されるSGチャレンジカップ(CC)出場へ尻に火が付いており、猛スパートをかけたい。

白井 英治3897/山口

 寺田は今年のGIで3優出と特別戦線で確かな活躍を見せている。ただそこでのVがないのが物足りないところ。こちらは賞金20位台でCC出場圏だが、特別戦線での結果を求めてこの秋の戦いに臨む。

寺田 祥3942/山口

 山口支部でもう一人の大峯豊はGIのあっせんが昨年6月の戸田(埼玉県)の周年記念以来と久々。ただその間、SGには出場し、昨夏のメモリアルでは予選を突破など、機会さえあれば好走を演じるだけの力量に陰りはない。

大峯 豊4237/山口

 そして、大挙6人を送り込むのが福岡支部だ。その中でも断然の戦歴が光り輝くのがSG11冠の瓜生正義。2021年のグランプリを制した後、丸2年以上もVと縁がなかったが、そのトンネルから脱出したのが今年3月のびわこ一般戦だった。すると、続く住之江(大阪府)の周年も制覇と本調子を取り戻した。その契機になった水面で今度はGIタイトルをつかむ。

瓜生 正義3783/福岡

 西山貴浩も今年好調。3月にからつ(佐賀県)でGIを制し、メモリアル前の賞金順位は14位とグランプリ復帰へまっしぐら。びわこ大賞は68周年で1号艇で優出したが3着に敗れた苦い思い出がある。その雪辱を果たし、賞金の上積みも果たす。

西山 貴浩4371/福岡

 王座返り咲きを目指すのが59周年覇者の篠崎元志。それがGI初Vだったこともあり、「びわこは自分を世に出してくれたレース場」。昨年の71周年は2号艇で優出し2着。思い入れの強い水面で、今年はそれ以上の結果を求める。

篠崎 元志4350/福岡

 前田将太も水面実績は高い。びわこ大賞は3優出(60周年5着、61周年2着、65周年5着)で、GⅡでも2優出。一般戦では2Vで今年2月にもVを挙げている。好相性の地でGIVを手にしてみせる。

前田 将太4504/福岡

 今年、びわこでVがあるのは岡崎恭裕も同じ。1月、11戦9勝の圧倒的な成績でVまで駆け抜けた。うねりのある福岡を誰よりも愛する男だけに、びわこのうねりも苦にせず、持ち前のテクニックでGIの舞台でも激走を披露する。

 仲谷颯仁はGI初出場がびわこ大賞という縁。7年前の7月のことで、いきなり予選突破の好走を見せると、9月の蒲郡(愛知県)のヤングダービーでGI初優出(2着)、翌年2月の若松(福岡県)の九州地区選でGI初V。とんとん拍子の出世の一歩目がこの水面なのは間違いない。今年はGIで2優出(芦屋の九州地区選で5着、長崎・大村の周年記念で6着)と、ヒットに乏しかった近年から復調モード。その手応えをここで確実なものにする。

岡崎 恭裕4296/福岡 仲谷 颯仁4848/福岡

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