ボートレース下関(山口県下関市) GⅡモーターボート大賞「男子スピードキング決定戦」 10月28日(火)~11月2日(日)開催 「タイトルはあればあるほどいい」
貪欲に3度目GⅡ制覇へ
佐々木完太インタビュー

  • Sponsored by ボートレース下関

 ボートレース下関(山口県下関市)のGⅡモーターボート大賞「男子スピードキング決定戦」が28日に開幕する。地元の寺田祥、グランプリ3Vの松井繁をはじめ、SG覇者が13人も参戦する豪華な6日間開催。この一戦に、自身3度目のGⅡ制覇を目指して登場するのが地元山口支部10人衆の一角、佐々木完太(29)=120期・A1=だ。ヤングダービーも卒業し、次のステップを目指す支部期待の実直な青年に、意気込みを詳しく聞いた。

5月に平和島でGⅡ制覇

 ――グレードこそGⅡですが、GⅠ並みの強豪がそろう地元の大一番。GⅡといえば今年、5月の平和島モーターボート大賞で優勝しています。

 「GⅡは勝てました。でも正直なところ、GⅠでは結果を出せていないので本当に焦っています。ここで変わらないと、という気持ちが強くて…。このままズルズルといくようだと、レーサーとして成長が望めないのではないかと思っています」

 ――そうは言っても、GⅡもGⅠと同じ「特別戦」という分類。そこで結果を出しているのは事実です。

 「GⅡは大村(2022年5月モーターボート誕生祭)で一度勝ったことがあるという経験が大きいですね。GⅡなら結果を出せたという経験があるから、GⅠよりも気持ちの面で違うのだと思います」

 ――平和島の優勝で来年のSGクラシックの権利は既に手に入れました。

 「大きい舞台で戦えるチャンスを得られたという点では、平和島のGⅡを勝てた意味は大きかったですね。それにこの下関のGⅡも勝てれば、オーシャンカップ(来年7月にびわこで開催)の出場権もほぼ確実になると思います。そういうチャンスがあるのならば、しっかり取りたいですね」

「負けない気持ちが欲しい」

 ――そういった上の舞台での活躍を見据えて、自分には今、どういったものが必要だと感じていますか?

 「地元はもちろん、〝どこに行っても負けない気持ち〟が欲しいですね。今はそこがちょっと弱い部分がある。記念でもコンスタントに予選を突破して優出して、自信を持ってSGに出られるようにしたい。そのためにも、もっと意識を変えて全部のことに取り組みたいです」

 ――逆に言うと、地元の下関ならいつでも大きな気持ちで戦えそう。前回(4月)は優勝。通算では2度の優勝で、一般戦に限れば8連続優出中。負けていませんね。

 「下関は結構得意だと自分では思っています。抽選で引いたエンジン次第のところも正直ありますけれど、ずっとエンジンは出てくれている。調整面のイメージもいいです」

多くの応援に「頑張らないと」

 ――地元戦には特別な思いがありますか?

 「下関のファンは本当にいつも応援してくださるし、めちゃくちゃ温かい。頑張らないといけないという気持ちになります」

同期同支部の井本昌也と

 ――水面の内外でホーム水面ならではのアドバンテージがある。

 「下関はエンジン相場も分かるので調整のプランが立てやすいし、他の場に比べたらめちゃくちゃチャンス。その上、応援も多く受けられることを考えたら、頑張りたいですね。こういう機会を取りこぼさずに勝てるようになれば、GⅠの結果にもつながってくると思います」

 ――最後に意気込みをお願いします。

 「GⅡですけど、タイトルはあればあるほどいいと思っています。なので取りたいですね」

佐々木完太(ささき・かんた)
 1996年5月29日生まれ。山口県山口市出身。早鞆高卒。野球部出身。2017年5月デビューの120期。登録番号4980。養成所ではトップの7.77の勝率を残し、修了記念は準優勝。同年10月に芦屋で初1着。22年4月に浜名湖で初優勝を挙げると、その翌月には大村のGⅡモーターボート誕生祭で特別戦初優勝を飾った。SG出場は23年3月の平和島クラシックの1回。通算11V。162センチ、52キロ、O型。

  • Twitter
  • Facebook
  • Hatena

企画・制作/西日本新聞社デジタル事業部