【クローズアップ】前出ひとつでもいい枠で　【からつ】

　好調キープだ。前出達吉（33）＝福井＝は、ここまで（3）（1）（2）とオール3連対。初日は5コースから値千金の3着。1周BSは最後方ながら、2Mでは一気に浮上し、そのまま着を守り切るなど内容も充実。2日目前半のイン戦は、安河内将ら並み居るA級勢を相手に堂々の逃げ。後半は事故レースであったが、追い上げる田中信一郎に逆転を許さず2着をキープ。「レース足はいい部類」と実力者相手にも力負けしない舟足を披露した。

　「だいぶしていないですね」と振り返るベスト6入りは、2021年9月の地元三国以降遠ざかっている。2日目を終え、得点率は8・00で6位タイ。予選突破のボーダーを5・00に想定すると当確ランプもともし、準進戦好枠も狙える位置で優出への視界も明るい。

　西スポ杯は縁を感じる大会でもある。「そういえば6号艇でしたかね」。20年10月の宮島西スポ杯で優出3着の実績もある。「ここは準進戦もあるので気は抜けないけど頑張りたい。できるなら一つでもいい枠がいいですね」。予選ラストは大外枠を含む2走。一つでも上の着をゲットし、約1年半ぶりのファイナルへ最短ロードをつかみ取る。