【クローズアップ】江崎一雄 まな弟子に威厳を示す【福岡】7、12Rに出走
やや悔いの残る一戦だった。江崎一雄(35)=福岡=の3日目の出番は11R2号艇の一回のみ。満を持して登場したが、結果は道中の競りに敗れて舟券にも絡めずじまい。「Sが遅い。これが自分の弱さ」。強力パワーを生かせずに終わったことを猛省した。
機力は節一級で、「行き足や伸びは抜群」とパワーに陰りはない。ただ、今節にこの時間帯を走ったのは初めてだったこともあり、「気温が下がって回り過ぎ。出足や回り足がイマイチ」だったことが競りに敗れた一因。しかし、「これで調整はつかんだ」のも事実で、敗戦を糧にさらなるパワーアップが見込める。
今節はまな弟子の篠原晟弥と同時参戦。現在勝率(昨年11月~)5.12とA級勝負駆けと相まって、闘志はメラメラと燃え上がっている。「A級の勝負駆けは気にしていない。それよりも晟弥と一緒なので、ぶざまな姿は見せられない。その気持ちの方が大きい」
自らも務めたフレッシュルーキー(当時の名称は地元スター)を拝命するまな弟子に送るエールは、強い師匠の後ろ姿。「予選ラストは連勝するつもりで気合を入れていきます」。くしくも予選最終走は前日の篠原と同じ12R福岡選抜の3号艇。まな弟子が挙げられなかった白星を奪い、師匠としての威厳を示す。(森 大輔)