【住之江ボート(ナイター)男女ダブル優勝戦】「住之江王冠」16日から開催 岡村慶太、藤原菜希ら主力
住之江ボート(大阪市住之江区)の男女ダブル優勝戦「日本財団会長旗争奪第38回住之江王冠競走」が16日、6日間の熱戦の幕を開ける。男子の主力として、福岡支部からは岡村慶太が参戦。迎え撃つ地元大阪勢では小池哲也、岡田憲行が主力。加藤政彦、馬場剛、荒井翔伍らが虎視眈々(たんたん)と優勝を狙う。一方の女子は、宮島GⅡレディースオールスターからの転戦組が多数参戦。海野ゆかり、藤原菜希、三浦永理、堀之内紀代子、土屋南、津田裕絵らを中心にV争いを繰り広げそうだ。
■岡村慶太(福岡支部)
2度のV歴の実績水面で活躍必至
男子の九州勢は、岡村慶太、鶴田勇雄、松尾宣邦、占部一真の福岡支部4人が参戦。その中で主役を務めるのは岡村だ。
前期勝率は6.83をマーク。19期連続でA1をキープした。3月戸田から4月の若松にかけては4連続優出とコンスタントにV戦に名を連ねており、上々のリズムで乗り込む。
住之江では2015年、17年に優勝経験がある。それ以来Vから遠ざかっているが、昨年9月のGⅠ高松宮記念では予選突破を果たしたように、水面実績は十分。今節の主力としてシリーズを盛り上げる。
■藤原菜希(東京支部)
大阪出身の絶好調レディース
女子勢は宮島レディースオールスターからの転戦組がV争いの中心となりそうだが、中でも藤原菜希は近況のリズムの良さが目立っている。
3月まるがめから4月からつにかけて、女子戦で4連続優出、うち2Vと荒稼ぎ。4月初頭の多摩川は優勝戦1号艇で敗れたものの、次節の福岡は予選を3位で通過して2号艇で優出。トップSから1号艇の渡邉優美をまくって沈める豪快な勝ちっぷりで、すぐさま雪辱を果たしてみせた。続くからつではV戦1号艇を勝ち取り、インからコンマ02の鋭いSで堂々押し切って連続Vを成し遂げた。
所属は東京支部ながら、出身地は大阪で土地の縁がある。住之江は2022年末のクイーンズクライマックスシリーズ戦以来だが、勢いに乗って果敢なS攻勢からVを奪いに行く。
■総展望■
地元で好気合の小池哲也、五反田忍ら
男女別でVを争う今シリーズ。男子の地元勢は小池哲也が筆頭格。昨年初めてA1に昇格すると、前期(昨年11月~今年4月)は6.72とキャリアハイ。2月に住之江で10戦全勝のパーフェクトVも飾った。岡田憲行、森貴洋のA級両者も地元勢の屋台骨となる。前期に7点超えの勝率を残した馬場剛、同5優出2Vと勢いのある加藤政彦の東京勢も有力。
九州勢では岡村慶太が前期勝率を6.83にまとめ、19期連続のA1。前期は優勝こそなかったが、優出は6回と安定。
女子は宮島のレディースオールスター(LAS)から転戦する選手が多数。中でも三浦永理と海野ゆかりがシリーズを引っ張る存在となりそう。
三浦は前期9優出1Vとハイペースで、勝率も2期連続で7点台に乗せた。2月のびわこLASは優出し、3月の女子戦でもオール2連対でV。海野もびわこLASでファイナルに進んだ。住之江は14優出3Vと好相性の水面で、経験を武器にV争いをけん引する。
4月に福岡、からつの女子戦で連続Vを挙げた藤原菜希の勢いも猛烈。五反田忍、西村歩、原田佑実も地元で気合が入る。西澤日花里、津田裕絵の九州・山口勢も存在感をアピールする。