ボートレース

【びわこボート・GⅢイースタンヤング】関浩哉 特別インタビュー/連覇果たしYダービーへ/6月16日開幕

 ボートレースびわこ(滋賀県大津市)のGⅢ「第11回イースタンヤング」が16~21日に開催される。30歳未満のヤングレーサーの晴れ舞台であるプレミアムGⅠ「ヤングダービー」(9月。今年は群馬県・桐生で開催)へのトライアル競走。大阪支部以東(群馬、埼玉、東京、静岡、愛知、三重、福井、滋賀、大阪)の若手の勝率上位が出場し、優勝者はヤングダービーへの優先出走権を得る。昨年の第10回大会(愛知県・とこなめで開催)を制した関浩哉(群馬)に、連覇への意気込みや今年の足取り、びわこに対する思いなどを詳しく聞いた。

◆関浩哉(せき・ひろや)
 1994年11月16日生まれ。群馬県富岡市出身。吉井高卒業。登録番号4851。2014年11月デビューの115期。15年8月に住之江で初優出(2着)。18年前期のA級初昇格までダッシュ一本を貫き通した、近代ボートレースでは希有な経歴を持つ。18年9月、デビュー初優勝をGⅠ(浜名湖のヤングダービー)で達成という離れ業を演じた。23年にはグランプリシリーズ戦でSG初優出(4着)。158センチ、50キロ、O型。

 

■前回のびわこ開催時も活躍

 ——昨年のイースタンヤング覇者ですから連覇を目指す立場。今年もVの最右翼と言っていいでしょうか。

 「ほかに強い選手はたくさんいるので、自分が筆頭格とは思いません。伸びを重視した個性的な仕上げの選手や、記念やSGでも活躍できるだけの地力がある選手も多いですし、ウエスタンよりもレベルは高いんじゃないかな。とこなめであった昨年のイースタンで優勝はできたけど、何とか手にした結果だったし、今年もまず優勝戦に乗ることが第一。でも本当に、口で言うほど簡単ではなく、難易度の高い目標だと思っています」

 ——びわこでのイースタンヤング開催は5年ぶり2度目。前回も出場して優出(3着)と好走しました。

 「えっ、そうでしたか?」

 ——予選を2位で通過して準優は1号艇。そこで2着でした。

 「思い出しました。前田篤哉君に差されたんです。それで、準優1枠ながら2着にとどまりましたけど、予選はしっかり走れたわけだし、この水面での大会相性もいいということ。今回も頑張りたいですね」

 

■自分のペラ調整が水に合う

 ——水面攻略法も手の内ですか。

 「プロペラ調整がよく分かっているというわけではないけど、自分好みのペラ調整が合いやすい水面ではあると思っています。重ための調整でもターンで進んでくれますから」

 ——アウトまで幅広く利く水面というのも、オールラウンダーな関選手に向いていそうです。

 「確かにそういう定評があるコースですけど、1Mがバック側に少し移設されてからは、やっぱりインが強い。アウトからは遠いなという印象です」

 ——ならば今回も、5年前と同じく絶好枠で準優に進みたいところです。

 「事故なく大敗もしないよう、一戦一戦を大事に積み重ねていきたいですね」

 

■コンスタントな内容に手応え

 ——今年は1月のプレミアムGⅠ「ボートレースバトルチャンピオントーナメント」を制して一年を滑り出しました。ここまでの足取りについてはいかがですか。

 「年頭の勢いのまま突っ走れたらとは思いましたが、その後の記念では6月(戸田周年の優出3着)まで優出がなかったし、そううまくはいかない。ただ、事故をせずにコンスタントに走れていることの価値が大きいと自分では思っています。Sにしろ航法にしろ、事故をしては何にもなりません」

 ——勝ちたい、期待に応えたいという思いを、どこまで押し出せばいいのかのあんばいは難しい。

 「エンジンの調子が悪いときに無理をすると、(事故を誘発する)おかしなレースになってしまいがち。そういうのは良しとしません。その点で、視野が狭くならずにいいバランスでレースに臨めている。そこは評価できると思います」

 

■“ビワイチ”に興味津々

同支部の椎名豊(右)と談笑する関浩哉(中央)

 ——ボートレースびわこだけでなく、滋賀県全体の印象はどうですか。

 「食べたり飲んだりが楽しい土地ですよね。レース場近くに前泊して近江牛を食べたことがありますけど、おいしくてびっくりしました。一緒に地元の日本酒もいただきました」

 ——ほかにもありますか?

 「最近、自転車に乗るのが趣味なので、自転車で琵琶湖一周(ビワイチ)ができたらいいなと思っています。自分の知っている滋賀ってレース場の近くだけ。県全体で見たら、南西の端の一部だけですよね。一周することで、ほかのいろいろな滋賀の魅力に出合えたら楽しいだろうなって思っています」

 ——とてもワクワクする旅路ですね。今大会も関選手にとっては、地元の晴れ舞台へとつながる行程の出発点ですよね。

 「今年で卒業のヤングダービーが、自分の地元の桐生で開催されるというのも何かの縁。イースタン優勝者として行けたらいいと思うし、このびわこから頑張りたいですね」

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