【下関ボート(ミッドナイト)西スポ杯】永田啓二 特別インタビュー/“普段通り”で好走披露/6月14日開幕
ボートレース下関(山口県下関市)で14~18日に、「西日本スポーツ杯」が開催される。下関では本年度3節目のミッドナイト開催。西スポ休刊前の紙面発行エリアだった九州・山口をはじめ、全国から好レーサーが参戦。そのうち、今節の主力の一角で、下関がデビュー初Vの思い出の地なのが永田啓二(39)=福岡=だ。近況も充実モードで、今年は3月と5月にともにびわこで優勝を飾った。今節に懸ける意気込みや下関への思いなどを独占インタビューで詳しく聞いた。
◆永田啓二(ながた・けいじ)
1984年9月26日生まれ。福岡支部。登録番号4288。2004年5月に若松でデビューの94期。同年6月に宮島で初1着。05年12月にまるがめで初優出(5着)。10年10月に下関で初優勝を挙げた。デビュー通算138優出26V。同期は岡崎恭裕、今井貴士、古賀繁輝、稲田浩二ら。競輪選手の兄・隼一との兄弟レーサー。170センチ、53キロ、B型。
■デビュー初Vをはじめ3Vの下関
——下関は、2010年のデビュー初優勝をはじめ計3V。全国で最も多く優勝を挙げている水面です。どんな印象を持っていますか?
「好きなレース場です。結果が伴っているからそう言っているわけではなくて、いい気持ちでレースに臨めるような、ピット内の雰囲気の良さが気に入っています。人の優しさを感じるレース場なんですよね。水面自体の相性うんぬんというのは、どこのレース場を走るにしても、特段にいいということはなく変わりません。ただ、苦手意識はないですよ」
——2024年の戦いもほぼ折り返し地点。ここまでの走りをどう捉えていますか。
「可もなく不可もない感じで、ぼちぼちですね。普通だと思います」
■気付けばこの勝率
——7月からの新期の適用勝率(集計は昨年11月~今年4月)は7.08で、これで3期連続の7点超え。これを通常モードと言えるのがすごいです。しかも、SGダービーの選考勝率(選考期間は昨年8月~今年7月)は30位台(出場は52人)と、不惑でのSG初出場が目前という快走です。
「勝率は一走一走の積み重ね。ふと振り返ってみた時に、それだけの数字になっていた、という感じです。日々、特に気負うことなく、普段通りに走っています」
——ここでも“普段通り”がキャッチフレーズなのですね。勝率だけでなく優勝回数も、今年序盤に2回とまずまずの足取りです。優勝回数で出場がかなう来年3月のSGクラシックは、地元水面の一つの若松での開催。そちらも頑張りどころと言えそうです。
「特に目標設定をしているわけではないのですが、そのような可能性があるならば、これからも優勝は目指していきたいです」
■ミッドナイト初参戦
——西スポ杯としては、他場も含めてこれが初めてのミッドナイト開催です。
「自分も実は、ミッドナイトはまだ一度も走ったことがないんですよ。ナイター開催よりもレースの間隔が短いので、試運転や調整の時間がなかなか取れなくて忙しい、という話は聞いています。でもそれならそれで、こちらも対応をしていくだけ。実際に自分で走ってみないと分からない部分もありますから、まずは走ってみて、ですね」
——梅雨も間近で、パワー面の難敵の湿度が気になる季節。さらに昼夜の温度差もペラ調整の悩みどころ。時季的な得手不得手はありますか?
「どの季節を走るにしても変わらないです。そもそもそれ以前に、自分はエンジン出しが得意じゃないと思っていますから。その分はレースでの走りでカバーしている感じです」
——季節やエンジンに左右されることなく、いつでも通常モードの安定感が頼もしいです。最後に意気込みを。
「普段通りに頑張りたいと思います」