【福岡ボート（サマータイム）一般】西丸侑太朗　目指す目標はもっと上

　この勢いは止められない。西丸侑太朗（20）＝香川＝は前期（昨年11月～今年4月）に勝率4.01と前々期から1点以上も引き上げると、今期（5月～）は現在勝率5.86とさらに勢いは加速。当地は初参戦だが、いきなり名前を売るつもりだ。

　ただ、当の本人は自分の成績に一切満足していない。「振り返るともっとやれたんじゃないかという反省ばかりです。正直言って、自分に対して不満しかないです」。あくまでも目指す目標はもっと上。この向上心があるからこそ、今の成績につながっている。

　既にGⅠV歴がある中村日向を筆頭に、5000番台に逸材がそろう香川支部。つい先日も4月に一期上の西岡顕心、5月に二期下の水谷理人がデビュー初Vを飾り活況を呈している。「あの2人は別格に強いです（笑）。もちろん自分もとは思っていますけど、焦らずに自分は自分のペースで上がっていきたい。いつか香川の若手で抜け出せるように頑張ります」

　手にした12号機はCランクのエンジンだが、前節の中間整備から大変身中。「足自体は悪くなさそう。回り足の雰囲気は良くて、起こしも違和感はない。自分好みです」。前検気配は上々とあって活躍の下地はできている。新鋭王国と化した香川からまた出てきた逸材が、「自分の売りはスピードです」という武器をひっさげて初めての福岡でも躍動する。（森　大輔）