ボートレース

【びわこボート・イースタンヤング】豊田健士郎が大会初V/薄氷勝利に「疲れた」

 びわこボートのGⅢ「第11回イースタンヤング」は21日、12Rで優勝戦が行われ、1号艇の豊田健士郎が逃げ切って勝利。大会初、今年6度目の優勝を果たした。2着は4号艇の関浩哉、3着は5号艇の澤田尚也が入り、3連単は1190円と人気の決着となった。豊田は9月の桐生で行われるプレミアムGⅠヤングダービーの優先出場権を手にした。6日間の総売上額は、30億4355万8000円と目標の30億円を上回り、盛況のうちに幕を閉じた。

優勝トロフィーを手に笑顔の豊田健士郎

 ■ヒーロー

 薄氷の勝利だった。本番は3対3の枠なりで、コンマ11のSはトップタイミング。豊田自身も「仕上がりも一番良かったし、1Mまでは完璧でした」と自負するターンでBSに躍り出たが、周回を重ねるごとに後続の猛追に耐える苦しい展開。「3周2Mまで(競ったの)は人生初かも。疲れた」。ゴール線ギリギリまで迫られた大接戦の末のVに、レース後はホッと大きく息をついた。

 「1周2Mは自分のミス」と反撃を許すきっかけとなったターンを反省しながらも、「諦めの悪いやつがいましたね。あおり運転ですよ(笑)」と同期でもある関浩哉の猛追をちゃめっ気たっぷりに振り返った。

 これで今年は6度目のV。「ペラが当たっている」と調整面の好調さが快進撃を大きく後押ししている。「(5月に優勝した)津で自信のあったペラをからつで使ったけど、すごく良かった」と、そのからつからここまで3節連続V。地元でつかんだ自信は確信に変わった。2節後はその地元の津でGⅡボートレース甲子園も控えるが、「まずは次の戸田で結果を出すだけ。優勝は取れるだけ取りたい」。浮かれることなく鉢巻きを締め直してV量産態勢に入る。(古賀正史)

9月に行われるプレミアムGⅠヤングダービーの優先出場権のボードを掲げる豊田健士郎

 ◆豊田健士郎(とよだ・けんしろう)1996年3月13日生まれの28歳。三重県出身、三重支部。2014年11月デビューの115期。18年11月津で初優勝。通算は21V。GⅠは19年8月びわこで初出場。同年9月三国のヤングダービーで初優出。24年3月の戸田クラシックではSG初出場も果たした。主な同期には関浩哉、仲谷颯仁、野中一平、権藤俊光、佐藤隆太郎らがいる。167センチ、54キロ、A型。

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