ボートレース

【尼崎ボート・SGグラチャン】宮地元輝が17位タイから3位まで大躍進/桑原悠は16位でVの望み継続

 佐賀支部勢にとってバッドニュースが続いた予選だった。初日にいきなり、5月の多摩川オールスターでSG初制覇の定松勇樹が負傷帰郷。4日目5Rでは、機力完調で上位通過が目前だった峰竜太が、不良航法(減点10)の失態で一気に圏外へ急降下。

 そんな沈滞ムードを宮地元輝が一掃した。前半2R、枠なり5コースから絶妙のまくり差しを突き刺して白星を挙げると、1枠だった後半9Rは順当にイン逃げで4日目連勝。3日目終了時には17位タイで予選通過も危うかったのに、これで一気に3位へ浮上。オールスターに続き、準優1枠を手に入れた。

 宮地はオールスターでも3日目終了時の13位タイから4日目に1、2着で得点率2位へと急浮上。陸上部だった神埼高では棒高跳びの選手とあって、得意技だと言わんばかりの大ジャンプアップは見事というよりない。

 3日目にやや崩した機調も回復傾向。「回転が日々上がっているし、エンジンが“育って”いる」と相棒の地力強化を実感する。「準優1枠なら、1Mで考えなきゃいけない要素が2枠よりも格段に減る。大丈夫です」

 10~12Rの結果次第では準優2枠の可能性もあったが、1枠を確保。ぐんと拡大した勝機は絶対に逃さない。

4日目を連勝で締めて充実の表情を見せる宮地元輝

 他支部勢は福岡がまさかのゼロで、山口の寺田祥も敗退。長崎の桑原悠だけが予選突破。3日目終了時のトップから16位まで後退したが、優勝のチャンスが消えたわけではない。「(猛威を振るっている)セット交換(シリンダー、ピストン、リングをまとめて交換)の人たちとも遜色ない」と初日から評判のパワーも上位を保っている。

 桑原は7月の地元大村のオーシャンカップに出場するには、今節優勝するしかない。その道を絶やさぬよう、何としても優出切符を手に入れてみせる。

同期の前田将太(左)と談笑する桑原悠
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