ボートレース

【からつボート(モーニング)一般】大橋栄里佳 今節大活躍もまだ序章

節一級のパワーでシリーズを席巻する大橋栄里佳

 見事なレース内容だった。大橋栄里佳(42)=福岡=は準優進出戦の11Rで3コースから果敢に握って攻めて2着。1号艇の大峯豊まではまくり切れなかったが、男子相手にインパクト十分のレースで準優に駒を進めた。

 インパクト絶大なのはレース内容だけでない。機力も誰もが一目置くレベルに到達している。出足も伸びもトップレベルだが、前半1Rは強烈なピット離れでインを強奪しての押し切り勝ちに、「石川真二さんの感覚を味わえた」と進入ブイまでの距離が長いからつでは重要なピット離れまで兼備。軽量の強みも加味されて超抜級の足に仕上がっている。

 近年苦しんでいたプロペラにめどが立ったのも好材料。今回はグループの先輩で近況絶好調な中辻崇人に教わったペラを投入しようとしていたが、相棒55号機の前操者がこれまた近況好調な土屋南とあってこれを踏襲。タイプが違う好調なペラの形を手にした意味は計り知れなく大きい。「これでいい形のペラを2パターンも手にすることができました。だいぶ見通しが明るくなったし、あとは自分が乗りこなすだけです」

 加えて今節は混合戦。混合戦での準優入りは2年半ぶりで、これも自信回復につながっている。「女子戦でも全くダメだったのに、こんないいメンバーで活躍できてうれしい。次につながると思います」。ここまではまだ序章。夢のデビュー初Vへ、快進撃を終わらせるつもりはない。(森 大輔)
 

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