【宮島・G1周年記念】今井貴士がリラックスモードでレースに集中

記念の予選で見事な固め打ちだ。今井貴士(38)=福岡=が4日目5R、2コースから差し切って今節3勝目。「出足、乗り心地が良くて思った所に行ける」。その言葉通りの的確な運びを披露した。
ピットではずっとリラックスモード。整備もペラ調整もほとんどせずに過ごしている。「最初からいい状態で、ずっとそのまま。楽をさせてもらっています。合う範囲が広いのか、気圧が変わっても影響がない」。2連対率32%のごく平凡な実績で素性も平凡なエンジンだが「素性以上に動いてくれている」と文字通り手放しで大信頼。扱う必要がないことで、レースに集中できるという好循環も生まれている。
予選最後に残ったのは6枠(5日目10R)。上位通過なるかの分かれ目にも「S次第でチャンスはある足」と取るべき作戦はシンプル。そのSも、行き足の後押しで好調。軽快にスリットを通過して、切れのあるハンドルで混戦を突破する。