瓜生正義が2021年GP制覇の水面に帰還 住之江ボートで10日からGⅢ「第35回アサヒビールカップ」
住之江ボートでは10日、GⅢ「第35回アサヒビールカップ」の6日間シリーズが開幕する。優勝賞金が高い企業杯ということで、各地から優秀選手が集い、激戦が予想される。SG11冠を誇る瓜生正義は、2021年の当地グランプリで優勝。今年3月にはGⅠ周年記念も制した相性絶好の水面。今年の年末、住之江グランプリに帰ってくるために、今大会でも賞金を上積みする。
■年末の当地GP出走へ賞金上積み
福岡支部のエース瓜生正義が今年、完全復活を果たす。当地は2021年12月のグランプリ(GP)で2度目の黄金のヘルメットを戴冠した思い出深い水面だ。
ただ、その後は不振に陥った。22、23年はともに一般戦でも優勝することができず、もどかしい日々が続いていた。だが、今年3月のびわこ一般戦で2年4カ月ぶりの優勝を果たすと、続く当地GⅠ周年記念で通算21度目となるGⅠVを達成した。5月の多摩川では2年連続のオールスター優出を果たすなど、リズムを取り戻しつつある。
当地は過去に29優出5Vの成績。これは今節、出場選手中でともに最多を誇り、水面相性もバッチリ。現在の賞金ランクも上位につけており、3年ぶりの当地GP出場へ、ここも負けられない。
■森高一真、地元の井上忠政らライバル
【総展望】 戦前から乱戦ムードが漂うが、主役を張るのはグランプリ(GP)2Vを含めてSG11冠を誇る瓜生正義だ。近年は当地に強く、2021年のGPでは豪快なまくりで2度目となるボート界の頂点に立った。今年3月の当地GⅠ周年記念でも圧巻のVを成し遂げて、高々と復活ののろしを上げた。ここを勝って今年3Vとして、2年ぶりのGP出場へまた一歩、前進したいところだ。
好調をキープしているのが森高一真だ。19年以降はそれまでに比べSG出場の機会が減ったが、5月の多摩川では3年ぶりにオールスターに出場し、準優1枠を獲得。その準優はF艇が出てしまったが、何とか2着に入って、17年8月の若松メモリアル以来、約7年ぶりのSG優出を達成した。続く宮島周年記念でもきっちり優出を果たしており、好リズムを継続中。
地元大阪支部勢で期待したいのが井上忠政だ。ルーキー世代においては速攻力、ターン力ともに上位の存在で、2月の児島ルーキーシリーズではピンラッシュで通算8度目のVを飾った。今期適用勝率も7.09で2期連続しての7点オーバーとその実力を開花させつつある。走り慣れた地の利を生かして当地3Vも十分に射程圏だ。
丸野一樹は3月尼崎周年記念(5着)、同月当地周年記念(6着)と今年は2度のGⅠ優出歴がある。30日のF休み明け2節目となるが、持ち前のスピードターンでV奪取といきたい。 その他では間嶋仁志、三嶌誠司、林美憲、黒崎竜也、伊藤将吉、清水敦揮、森永淳、谷津幸宏、藤岡俊介、堀本和也、今泉友吾らもV争いに加わってくる。