ボートレース

【津ボート・GⅡボートレース甲子園】毒島誠が3年ぶりの“全国制覇”

3年ぶりに深紅の大優勝旗を手にした毒島誠

 津ボートのGⅡ「第6回全国ボートレース甲子園」は最終日の15日、最終12Rで優勝戦(1着賞金500万円)を争い、1号艇の毒島誠(40)=群馬出身・群馬支部=がイン逃げを決め、第3回大会以来の“全国制覇”。今年4回目、GⅡは3回目、通算では79回目のVを挙げ、深紅の大優勝旗を手にした。2着は2号艇の白井英治、3着は5号艇の池永太。3連単1-2-5は1570円の8番人気。6日間の総売上額は83億4443万2300円で、目標額の65億円を大幅にオーバー。来年10月に開催することが決まったSGダービーへと弾みがつく大盛況で幕を閉じた。

優勝した毒島誠(中央)をたたえる支部の後輩・金児隆太(左)と、支部は違うが1期だけ後輩の長田頼宗

■ヒーロー
 最後の一球まで全力で投げ込み、ライバルたちを完封した。優勝戦1号艇で受けて立った毒島誠が、インから04と度胸のトップS。3カドに引いた豊田健士郎も、ジカ差しを狙った白井英治もこれでは手も足も出ない。「豊田君が伸びていたので、ドキドキしながら回った」という内心とは裏腹に、数々の大舞台をくぐり抜けてきた経験値で1Mはノーミスの好ターン。深紅の大優勝旗を奪還した。

 大会を通して俊足を見せつけた。出足も伸びも抜群の域に仕上げ、2日目後半からは6連勝。一人違ったレースタイムを叩き出すなど断然のスピードだった。「前回(第3回大会)は怪物とのバッテリーだったけど、今回は素直で優秀な相棒。すごくいい仕上がりで、いいバッテリーが組めました」。逃げても差してもまくっても大活躍の19号機をたたえた。

 1月の大村BBCトーナメントで関浩哉が優勝して始まった群馬勢の快進撃は、3月に毒島が戸田クラシックを制して続き、6月のグランドチャンピオンは土屋智則がV。「後輩からの突き上げがあるし、先輩として負けていられない。いいムードです」

 そんないい刺激を受けながら、クラシック制覇で賞金トップに立ち、今回のVでまた後続に差をつけた(今年の賞金ランク表)。当然、視線は初制覇が懸かる年末のグランプリ(住之江)へと向く。「取れる(優勝できる)準備をしっかりして臨みたい」

 そのためには、アドバンテージが大きいトップ選出が何よりの近道。全力投球とフルスイングをひたすら続けて、今年こその悲願達成を目指す。(深堀慎一郎)

ファンからの祝福に手を振って応える毒島誠

■プロフィル
 ◆毒島誠(ぶすじま・まこと)1984年1月8日生まれ。群馬県桐生市出身。桐生工高卒業。登録番号4238。2003年5月にデビューの92期。06年9月に鳴門で初優勝。GⅠは10年1月の浜名湖新鋭王座決定戦で初制覇し計16V。SGは13年9月にまるがめメモリアルで初制覇し計8V。GⅡは12年12月のからつMB大賞、21年7月の第3回全国ボートレース甲子園に次いでこれが3回目のV。162センチ、53キロ、B型。

優勝戦の1周2Mを先頭で回る毒島誠
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