【福岡ボート(サマータイム)一般】佐藤謙史朗 経験を糧に
一皮むけて帰ってきた。佐藤謙史朗(35)=福岡=は大分代表として出場した直前の津・GⅡ第6回ボートレース甲子園で、特別戦に初参戦。節間未勝利に終わったが、大舞台を経験できた意味は計り知れなく大きい。
しかも、ボートレース甲子園はただのGⅡではなく、SGウイナーが多数参戦するハイレベルなシリーズ。「周りはSGレーサーのA1だらけ。精いっぱいやったけど、全く通用しませんでしたね」と苦笑いするが、まるでSGのような空気感を経験できたことは大きな財産となっている。「すごく刺激をもらえました。間違いなく今後につながると思います」
手にした62号機は2連対率13%の低勝率機だが、近況は上り調子の一基。前検気配は、「伸び型に調整したけど、思ったような反応は出なかった」と言うが、前検タイムは山戸信二と並ぶ一番時計タイとあって2連対率の悪さを感じさせない。「前節を経験してやる気になっているんで、この気持ちを一般戦につなげていきたい」。現在勝率(5月~)は5.17と自己最高ペース。SGレーサーとの戦いで得た経験を糧に、悲願のA級昇格へ突き進む。(森 大輔)