【福岡ボート(サマータイム)一般】宗行治哉 自分の引き出しを増やしたい
首の皮一枚つながった。3日目7Rで宗行治哉(27)=広島=は、巡ってきた絶好枠を生かして逃げ切り今節初勝利。2日目まで白星どころか舟券絡みも一度もなく一日早い勝負駆けに追い込まれていたが、コンマ04という際どいSを踏み込む気合を見せて窮地を脱した。
機力は決して悪くない。2日目まではピット離れ仕様を通したが、ピット離れで出る必要のない絶好枠ではペラ調整を通常モードにシフト。「伸びはこちらの方がいい。ターンもグリップしている」。4日目はまたピット離れ仕様に戻す方向だが、「ターンのトルクはピット離れ仕様の方がいい」と利点はあり低調機シリーズでは十分に戦えるレベルだ。
スピードが売りの広島の気鋭とあってピット離れ仕様にこだわる必要はなさそうだが、この裏には深い理由がある。「A1に戻りたいと考えた時に、今のままではダメだと感じて。自分に特徴を出したいし、自分の引き出しを増やしたい。冬場になったら逆に強烈な伸び型を試すつもりでもいます」
実際に今期(5月~)は当地に入るまでは現在勝率6.30。A1復帰へ好ペースということを考えるとやっていることは間違っていない。「今節も厳しい条件(連勝)だけど可能性は残っているので精いっぱいやります」。予選突破はもちろん、序盤に下げた勝率も戻したいところ。一石二鳥を狙ってノルマを果たす。(森 大輔)