【福岡ボート(サマータイム)一般】井上忠政 人事を尽くして天命を待つ
見事な逆転劇だ。得点率2位で予選ラストを迎えた井上忠政(28)=大阪=は、4日目の2走で値千金の連勝をマーク。首位に君臨していた下條雄太郎が一つ前の4日目11Rで4着に敗れて生まれた首位浮上の可能性をしっかりつかみ取り、シリーズリーダーの椅子を奪い取った。
機力には自信満々。前検から相棒70号機には手応えを得ていたが、日を追うごとにパワーアップ。「足は完全に仕上がっています。出足も伸びも何もかもがいい。どの足も上位です」。超抜ボート101番がセットされている恩恵も十分に感じ取っており、機力に不足は一切ない。
今節は機力はもちろんだが、機力以上に〝気力〟がみなぎっている。ダービー勝率の選考は今月末で締め切りだが、現在ダービー勝率は7.12。ボーダーの直下まで押し上げてきているからだ。「今節はどんなエンジンでもやってやるという思いで来ています。状況は厳しいけど、ここから全部1着を取るつもりで行きます」
SGオーシャンカップに出場している選手の結果次第だが、ここから全て1着を取ればダービーの現ボーダーに並ぶ。優勝は絶対条件にしてただの通過点。ダービーへの道をつなげるために、人事を尽くして天命を待つ。(森 大輔)