【福岡ボート(サマータイム)一般】原田才一郎 師匠の池永太に続く
地元の牙城を守った。準優1号艇トリオのトップバッターとして登場した原田才一郎(27)=福岡=は、インから外の攻めをシャットアウト。今節の地元大将格だった長野壮志郎は負傷帰郷してしまったが、渡されたバトンをしっかり受け取り地元A1としての責務を果たした。
機力も上々。夏場の高気温で出足型を志向する選手が多い中、伸び型の調整を貫いた。「行き足や伸びはずっといい。ここは上位。出足や回り足も最初と比べたらだいぶいい」。前半4Rでの接触でボート交換となったが、「2連対率もこっちがいいし、水を吸っていなくて軽い」と吉と出た。機力の良さはもちろんだが流れも向いている。
伸び型を追求するのは〝強さ〟を求めているから。デビュー当初は差し主体の攻めで勝率が上がらなかったが、プロペラの志向を出足型から伸び型へシフトすることで2、3着型から1着型へ変貌を遂げようとしている。「明らかに成績が上がっています。今まではA2のボーダー近辺だったのが、今は7点勝率を狙おうかと思えるほど。やっぱりボートレースはまくらないとダメなのが分かった」
直前の若松ルーキーシリーズでは、地元の期待を一身に浴びながら優勝戦の1号艇で敗戦。「思い出すたびに夜も眠れない」というほどの悔しい思いをしただけに、同じ地元の当地でうっぷんを晴らすつもりだ。「3節前に師匠の池永太さんが優勝しているので自分も続きたい。2コースだろうが3コースだろうがまくるつもりです」。身につけた新たなスタイルで、地元タイトルを死守してみせる。(森 大輔)