ボートレース

【芦屋ボート・GⅠ周年記念】定松勇樹 〝地元〟GⅠで再び上昇気流に乗る

好素性機を手にして前検好ムードの定松勇樹

 凱旋(がいせん)シリーズだ。定松勇樹(23)=佐賀=は5月の多摩川オールスターでSG初Vを果たして以降、地元九州エリアでは初の特別戦。佐賀支部ながら福岡市出身とあって、〝地元〟GⅠへ闘志はみなぎっている。

 昨年は平成生まれの磯部誠、羽野直也のSG初Vで沸いたが、定松は5000番台初、23歳でのVは歴代4番目となる若さとインパクトは絶大。当然、本人も自らの立ち位置をしっかり自覚している。「5000番台を引っ張る選手になりたいし、時代を変える選手になっていきたい」

 本人の意欲を後押しするように前検気配も上々。「ペラはオーソドックスな形に叩いたけど、行き足はまあまあ」。手にした39号機は近況上り調子の好素性機で、「本体は良さそう。伸び型のエンジンなら、またペラを叩き変える」とさらなるパワーアップへも視界良好で足元に不安はない。

 5月のSG初V以降は、直前の尼崎ルーキーシリーズではVを飾ったものの6月の尼崎グラチャン、7月の徳山一般戦はいずれも負傷帰郷。SGウイナーとしてはやや精彩を欠いているだけに、ここで再び上昇気流に乗りたいところ。「今からグランプリに照準を合わせて、リズムを上げていきたい」。いずれ九州のエースへと駆け上がるためにも、地元エリアの特別戦で格別の存在感を放つ。(森 大輔)

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