【芦屋ボート・GⅠ周年記念】馬場貴也 今は我慢の時「ここできっかけをつかみたい」
きっちりまとめてきた。馬場貴也(40)=滋賀=は5日目5Rで3コースから2着。「まくり差しを想定してツケマイに切り替えた分、アタマまでは届かなかったかな」と振り返ったが、逃げた前田将太を慌てさせたのは紛れもない事実。初戦の5着以降は3走オール2連対と実力者がリズムに乗ってきた。
機力も決して悪くない。初日は思い通りに動かない相棒25号機に手を焼いていたが、調整を続けて徐々にペラをフィットさせている。「道中の足がもう少し欲しいけど、1周1Mの回ってからの押しは出てきた」。自らの代名詞でもあるウイリーモンキーも、「1周1Mはできている」のであれば戦闘態勢は整いつつある。
今年は6月のGⅠ住之江周年を制して結果を残しているが、本人の満足度は低め。今は我慢の時だと言う。「最近は本当にペラが迷走中ですね。だから思ったようなレースができていない。良かったのは住之江ぐらい。それでもそれなりに勝率や結果は残せているので、今のうちにペラ調整をつかみたい」
調子が底にある中で、7点台中盤の勝率を残してGⅠVまで達成できるのは地力の証明。あとは年末に向けリズムを上げるのみだ。「昨年もここら辺からリズムが良くなった。ここできっかけをつかみたい」。SG初優出初Vを果たした思い出の地で、完全復活へののろしを上げる。(森 大輔)