ボートレース

【芦屋ボート・GⅠ周年記念】深谷知博 〝芦屋式セット交換〟で機力アップ

<記者コラム・河野強の強行採穴>
 6月に尼崎で行われたSGグラチャンでは選手の半数近くが行ったセット交換(ピストン2個、リング4本、シリンダー)が話題となったが、早く行う選手にほどいい部品が行き渡るのは不公平だということで直前の大村オーシャンカップではセット交換が禁止となった。ただ、今回の芦屋周年は大村のように制限されたルールはない。

 なぜなら芦屋で行われるセット交換は中古部品を前回エンジンのセットのままで交換するのは認められておらず、前回の良機のいろんな中古部品を組み合わせて行われるからだ。既に12節が経過していることもあるが、このやり方なら早くセット交換を行う選手が有利とはならない。それでも短時間で劇的な変化が見込めるとあって、今大会も4日目終了時点で10人が行っている。

 実際にこの〝芦屋式セット交換〟でも機力の上積みに成功した選手も多い。3回のセット交換を敢行した深谷知博も、「最初の交換は良くなくて、2回目のセット交換は元に戻した。整備士さんのアドバイスも受けながらまた別の部品に換えて、中堅上位ぐらいにはなった」と効果を実感。やはりセット交換からは目が離せない。

 ▼6R 機の上積みに成功した深谷がセンターから一気に抜け出す。3―146―全。
 ▼12R 瓜生正義もセット交換で舟足が上向いたタイプ。戦える足にさえなれば巧みなさばきで優出切符をつかみ取る。5=1―23。
 

セット交換を3回行い機力が上向いた深谷知博

 

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