ボートレース

【芦屋ボート・GⅠ周年記念】椎名豊 自分だけ置いて行かれたくない

機力はトップ級の椎名豊

 トップバッターの重圧をはね返した。準優10Rで1号艇の椎名豊(35)=群馬=は、インからコンマ07のトップSを決めて押し切り勝ち。「Sは少し様子を見た」と言うが、F持ちの身ながら罰則の厳しくなった特別戦の準優で強心臓の踏み込みを披露した。

 機力も文句なし。「序盤と比べたら、周りも出して差は縮まっている」と飛び抜けてはいないが、「バランスが取れていて全部の足がいい」とトップクラスであることに変わりはない。しかも、一節を通してのペラ調整で相棒23号機の特性を把握。「伸びを付けるポイントは分かっている」。最後にまだ奥の手を残しているのは何よりのプラス材料だ。

 今年は1月に関浩哉がプレミアムGⅠのBBCトーナメントでVを飾ると、3月のSG戸田クラシックは毒島誠、6月のSG尼崎グラチャンは土屋智則と立て続けに群馬支部がV。支部の好調な流れを意識しないわけはない。「みんながタイトルを取って自分も気持ちは入っています。自分だけ置いて行かれないようにしないといけない」

 直前の大村オーシャンカップでは、SG初優出初Vだった22年の尼崎オーシャンカップ以来2度目のSG優出に成功。着実に復活の階段を上っている。「リズムは良くなっていると思います。どこでもチャンスのある足をしているし、Sも見えている。伸びてプレッシャーをかけたい」。毒島や土屋と年末に向かうためにも、ここで渾身(こんしん)の一撃を放つ。(森 大輔)
 

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