【福岡ボート・PGⅠレディースC】渡邉優美 悲願のGⅠ制覇へ「この水面では譲れない」
<ボート王国九州・山口!>
悲願のGⅠタイトル奪取へ、渡邉優美が静かに闘志を燃やしている。ドリームメンバーにも選出され、誰よりも心待ちにしていた今節だが、直前のSGオーシャンカップでは痛恨の勇み足。「絶好調の時に切ってしまいましたね」とリズムに水を差す形となったが、「それでも調子はいいと思う。いい感じに力が抜け出しているので、それを生かそうと思う」と逆境さえプラス思考に変えるほど好調ぶりをアピールしている。
今節相棒となる75号機も、「そこまで悪くなさそう」と一定の評価。「ペラが新しくて叩きしろしかないですね。夜中に持って帰って叩きたいくらい」と早くも戦闘モードに入っている。自身にとってレディースチャンピオンは、GⅠ初出場、初勝利、初優出を決めるなど誰よりも縁のある大会。「この水面では譲れないです」。「初優勝」の最後のピースを埋めるべく、一走入魂の初戦に臨む。
第31回大会覇者の小野生奈は、いきなり新ペラ交換のアクシデント。それでも「新ペラの割には良かった。出口の押しや初動の感じはもう少しだけど、足に関しては普通はある」と悲観の色は一切ない。「しっかりペラを叩いて行きます」。鍛えに鍛え上げて久々のビッグタイトルをつかみにいく。
同じく予想に反した手応えを得たのは津田裕絵。手にした73号機は28%とお世辞にもいいとは言えない代物だったが「パーセンテージの割にはという感じ。深川(麻奈美)選手との足合わせでも悪くなかった」とホッとした表情。「試運転でのレース足の良さが本番でも出てくれれば」
悪い意味で予想に反したのが魚谷香織。2連対率は40%を超える65号機だが、「いいとは感じなかった。体感も悪かった」と機歴以下の手応えに不満顔。「最近伸びに寄せた調整が良かった。今節も伸び型のペラでいってみたい」。自信の調整で機力一変を図る。