【福岡ボート・PGⅠレディースC】9年前Vの滝川真由子「今度は子どもに優勝した姿を見せたい」
<ボート王国 九州・山口!>
必勝を期して臨んだ九州・山口の郷土勢は初日白星ゼロと思わぬ船出となった。誰よりも勝利を熱望する地元福岡勢が低調ムード。オープニングカードの1枠に配された日高逸子は、優先艇保護違反で賞典除外。まさかの戦線離脱となった。小野生奈も初日の1号艇で痛恨の4着と手痛いスタート。そんな中、孤軍奮闘したのが渡邉優美。ドリーム戦では5枠ながら道中の競り合いを制し、3着を確保した。機力にも上積みを実感するなど戦闘態勢も着々と整えている。念願のGⅠVへ攻めの姿勢を前面に押し出す。
郷土勢全体で最高位となったのが滝川真由子。2枠1走のこの日は、好素性機でインの廣中智紗衣をあと一歩で差し切るかという2着。接戦に持ち込んだ機力も「差しが入りそうだったし、ターンの感じは悪くないと思う」と上々の手応えを感じ取っている。何よりレディースチャンピオンは9年前の29回大会を制し「相性はいいと思っています」と自覚するほど縁のある大会だ。「あのときはまだ、子どもはいなかったですからね。今度は優勝した姿を見せられるように頑張りたい」。時を経て自身も今では母親の身になった。今度は記憶に残る形で、子どもたちに最高の成績を届ける。
GⅠ初参戦となった山本梨菜は6枠から4着。こちらは道中から追い上げを見せるなど機力も上々。「足はいい感じですね。それだけにもったいない気もしますけど」と語るのは自身がF2で、事故点を抱えているため。「それでも機力がいいのはかえって良かったと思う。余裕を持ってレースができますからね。事故だけには気を付けて頑張ります。そうすれば3着くらいは取れるかもしれませんしね」。無欲の走りで逆境をはねのけて水神祭を目指す。