【福岡ボート・PGⅠレディースC】川野芽唯が起死回生の勝利 予選ラストへ望みつないだ
起死回生の勝利だった。川野芽唯は2枠で迎えた3日目後半の9R、イン喜井つかさと2周1Mまで続いたデッドヒートにケリをつけて今節初1着。前半は4着とポイントを稼げず、大敗なら予選突破の道も断たれていただけに、「これは大きいですね。下手したら終わっていました」と値千金の白星に大きく胸をなで下ろした。
「(今節は)整備士さんお薦めのエンジンなんですけどね」と好素性機ながら、「試運転と本番で足色が違っていますし・・・」とその本領を実感できずにいる。それでも「本体を割る時間もなかったので、エンジンを点検してみて組み直してみます」。ただ手をこまねいているわけではない。予選ラストはボーダー直下の18位で迎える。「福岡のことは他の遠征の誰よりも知っている。優出さえすればどんな枠番でも一発が狙える」。まずはベスト6の挑戦権を得るためにも予選ラストの1走に全身全霊を注ぐ。
川野と同じく今節初勝利を挙げたのは魚谷香織。この日1走のイン戦はきっちり逃げ切り。「試運転してみてチルト0は駄目だったので0・5で合わせた。回る感じもグリップしていたし良かった」ととっさの好判断が機力アップにつながった。これで目安の6.00まで得点率も押し上げた。4日目は2走12点の勝負駆け。取りこぼすことなく第一関門突破を決めてみせる。
郷土勢ではボーダーすぐ下の滝川真由子は2走13点勝負。得点率トップで予選ラストを迎える渡邉優美は6枠を残しての2走。首位通過を懸けた最後の試練に挑む。