【福岡ボート(サマータイム)一般】中亮太 苦手意識を克服する
福岡での借りは福岡で返す。中亮太(27)=福岡=は今期初めの5月以来の登場。そのシリーズは予選突破どころか未勝利で終わるほどの散々な結末になってしまい、今期の不調の要因にもなった。それだけに、並々ならぬ思いで今節にやって来た。
前期(昨年11月~今年4月)は自身初の7点勝率をマークするほどに好調だったが、今期(5月~)は現在勝率5.65とA1キープさえ危うい状況。何としても現状を打破しなければならない。「本当に情けない限りで…。でも2節前の若松からやっと自分の走りができ出したので、今節は何とかして福岡の苦手意識を克服したい」
全支部で最大のA1数を誇る福岡支部だが、お隣の佐賀支部の定松勇樹や末永和也といった5000番台のけん引役が不在。「今の自分ではおこがましくて、そんなことは言えなくなってしまいました」と話しながらも、登番が一つ違いの同期・原田才一郎とともに5000番台を引っ張らなければならないという自覚は心にずっと留めている。
福岡支部のスターは3大特選で活躍してこそ。自信を取り戻すためにも、今節は負けられない。「素性Dランクと聞いたけどエンジンは悪くない。今でも普通はあるし、ペラを叩けば上積みもできそう」。肝心要の機力も悪くない上に、今節は潮回りも良く、苦手なうねりも発生する確率は低め。自らの殻を破るべく、持ち味のスピード戦で勝負に出る。(森 大輔)