【まるがめボート（ナイター）SGメモリアル】西山貴浩が峰竜太に泥くさく競り勝つ

【ボート王国九州・山口！】
　これぞ雑草魂の真骨頂。西山貴浩が3日目7R、3周2Mまで続いた激しい3番手争いを制して3着。「泥くさく取りましたよ」。しかも、競り勝った相手はスーパースター峰竜太。価値ある走りを演じた。

　しかも、機力が伴っていないだけに価値はさらにアップ。「伸びは悪くないが、峰さんとは回ってからの足が違い過ぎた。ピット離れ仕様にしても出足が全く良くならない」。なかなかバランスが整わないが、それでいて接戦をものにして、得点率は6.50の準優圏内。4日目は5R1走で4枠。予選突破が目前だ。

　寺田祥は5Rで逃げ切り勝ちを収め、山口勢初白星をマークした。ようやくの上積みにも成功して表情も穏やか。「大幅にペラ調整をして、3日目はだいぶ良かった。展示から手応えがあったし、これなら大丈夫」。得点率も5.00まで持ち直し、2日目の2走で16点以上なら6.00以上を確保。山口勢は他に6.00の可能性がある選手がおらず、最後のとりでとして4日目を戦う。

　瓜生正義は3勝目をマークの固め打ち。「今節はツイていますね」。この日は2コースまくりに乗っての3コース差しで、展開の味方を強調したが、スパッと一気に仕留めたハンドルはさすがだった。

　瓜生は「多少無理な操縦をしても、舟が暴れない安心感があります」と機力の良さを説明。続けて、「まぁ無理はしませんけどね」と自分でオチをつける余裕のコメントだった。4日目に残ったのは6、4枠と簡単ではないが、準優1号艇、そしてトップ通過を目指して、再び絶妙の運びを披露する。

　2日目まで3戦全勝だった峰竜太は4、4着にも「レースを失敗しちゃったけど、足はいいですよ」。得点率は瓜生と並んで2位。こちらもまだトップの可能性は残る。

　その他、前田将太、定松勇樹、篠崎元志、宮地元輝がいずれも6.00で踏ん張りどころだ。