【まるがめボート(ナイター)SGメモリアル】3号艇の馬場貴也がSG5度目V さびていなかった伝家の宝刀
ナイターで6日間にわたって熱戦を展開した、まるがめボートのSG「第70回ボートレースメモリアル」(優勝賞金4200万円)は最終日の1日、最終12Rで優勝戦が行われ、馬場貴也(40)=滋賀=が枠なり3コースからまくり差しを決め、昨年の69回大会に続く連覇を達成した。SGは通算5回目のV。2着は1号艇の平本真之、3着は6号艇の桐生順平。3連単3-1-6は7910円だった。優勝賞金を加算した馬場は賞金ランクトップに浮上し、年間1億円超えも一番乗り。6日間の総売上額は196億371万1700円で目標額の180億円を大幅にオーバーした。
■ヒーロー
伝家の宝刀は全くさび付いていなかった。「今年は全然仕上がらなくて、とにかく調子が悪い」と自認する馬場貴也が、自慢のまくり差しで大会連覇を達成。「(優勝できるとは)まさかでした。びっくりしました」。自らも驚くばかりだったが、相手が分かっていても止められない、無類の得意技を持つ者の強さが存分に発揮された。
「本当にツイていた」と話す通り、前年の王者に不思議な流れが訪れていた。16位とギリギリの予選突破で準優は6号艇。しかし、ピット離れも進入も乱れたことでチャンスが生まれ、大外からの最内差しで1着通過。「準優が全てでしょう。あの1着で優勝戦でも勝負できる枠番になった」
そして得たチャンスに万全の調整を施して臨み、「(ハイパワーの)石野さんがいたので、直線を意識して調整。それでも出足もしっかりしていた」と十分な機力に整えた。覚悟を決めたSも「全速ではないが、行ける範囲で行けた」と好タイミングの09。ただ、内もゼロ台。誰にでもものにできる展開では決してなかったが、「(2コースの)片岡君も(地元で勝つためには)差し一本だろうし、まくり差しを入れることに集中した」というハンドルがドンピシャリ。イン先マイの平本真之の懐にギリギリ届かせた。「ターンの採点? 100点満点でしょう」。自らに最高点を与えた。
これで賞金トップに浮上したが、まだ見ぬ年末の頂点のために気を休める暇はない。「昨年は大失敗(トライアル初戦で妨害失格)したし、グランプリは本当に厳しい戦いだと痛感した。きょうだけ喜んで、またしっかりやっていきたい」。次戦はびわこ周年。「最高の流れで行けます」。地元で勢いを倍加させて、今年こそグランプリVをつかむ。(深堀慎一郎)
■プロフィル
◆馬場貴也(ばば・よしや)1984年3月26日生まれ。京都市出身。東稜高卒業。登録番号4262。2003年11月デビューの93期。07年5月にびわこで初V。18年11月に芦屋のチャレンジカップでSG初Vを果たして一躍、スター街道に名乗りを上げ、同年から昨年までの6年間で5度のグランプリ出場。SGは今回も含めて12優出5V。GⅠは20年8月にびわこで初Vを挙げ、35優出7V。22年にはMVPのタイトルを獲得した。選手会の滋賀支部長を務める。167センチ、54キロ、A型。
■戦い終わって
平本真之(2着)馬場さんが見えて、全速で回ってしまった。本当はもっと落ち着いて回りたかったが、久々のこういう舞台で冷静でなかった。変なプレッシャーを感じてしまった。仕上がり自体は準優と変わらず押していた。あぁ…、(SGを)取れないですね。
桐生順平(3着)調整はそれなりにうまくいったと思う。最後も6コースから舟券に絡めたのは良かったが、みんながすごかった。
片岡雅裕(4着)いい仕上がりで行けた。優勝のチャンスがあるレースだったけど、ミスをしてしまったた。初動の位置で失敗した。
石野貴之(5着)内側が素晴らしかった。仕上がりは抜群でした。また頑張る。
池田浩二(6着)2Mが失敗。もう少しうまく回っていれば、3着は取れたはず。仕上がりは準優と特に変わらなかったが、ターンの後期の足は良くなっていた。