ボートレース

【びわこボート・GⅠ周年記念】レース総展望/峰竜太の強さ相変わらず/昨年MVPの石野貴之は猛反撃へ/9月12日開幕

 ボートレースびわこ(滋賀県大津市)のGI開設72周年記念「びわこ大賞」が12日に開幕する。17日までの6日間開催。地元滋賀支部からはエース馬場貴也を筆頭に守田俊介、丸野一樹ら計9人が参戦。その馬場が制した68周年を最後に他支部勢にさらわれている地元タイトル奪還へと力を結集する。他支部勢は、西スポのエリアの九州・山口勢が強力布陣。歴代覇者に名を連ねる峰竜太、篠崎元志に、瓜生正義、白井英治、寺田祥などV候補がずらり。それ以外にも、昨年の71周年の覇者・椎名豊、6月の尼崎(兵庫県)のSGグランドチャンピオンを制した土屋智則の群馬勢に、昨年のグランプリを制した石野貴之、同じくグランプリ組の片岡雅裕、平本真之など顔触れは非常に豪華。酷暑も和らいだ秋の湖面で熱い戦いを繰り広げる。

■総展望

峰竜太(佐賀)

 昨年末のグランプリ組が中心的存在。その一流選手たちの中でも、高勝率が示す通りに峰竜太の強さに疑いの余地はない。今年のGIで4優出はメンバー中最多。うち2Vとしっかりと結果も生み出している。69周年以来3大会ぶりの制覇へと序盤から戦線をリードする。

 

土屋智則(群馬)

 土屋智則は地元の馬場貴也と並び、今年のSG覇者の一人。6月の尼崎(兵庫県)でのグランドチャンピオンを制した。昨年のクラシック(東京・平和島)に続く2度目のSGVで、2年連続のグランプリ出場も当確。3月のクラシック(埼玉・戸田)でも優出しており、今年のSG2優出は堂々の戦歴と言える。

 

平本真之(愛知)

 平本真之は今年のSGで3優出。GIの2優出も加えれば今年特別戦5優出で、峰と比べても足取りは遜色ない。しかもびわこは、昨年3月のGII秩父宮妃記念杯で優勝。今年は一般戦も含めてVがなく、直前のSGメモリアル(香川・まるがめ)は優出1号艇で準V止まりの無念。実績水面で反撃ののろしを上げる。

 

馬場貴也(滋賀)

 特別戦5優出は地元滋賀のエース馬場貴也も同様。SGで2回、GIで3回の優出を数え、直前のSGメモリアルでイン平本を下して大会連覇。賞金ランクもトップへと浮上した。本人は大いに不満の近況だが、地元の晴れ舞台で好リズムをさらに加速させる。

 

西山貴浩(福岡)

 これら昨年末のグランプリ組に対して、グランプリ返り咲きを目指す西山貴浩が、今年はGIで3優出と好調。3月のからつ(佐賀県)のGIダイヤモンドカップを制して以来、賞金上位に位置し続けている。優出1号艇で3着にとどまった4年前のびわこ大賞の雪辱を今年こそ果たす。

 

瓜生正義(福岡)

 福岡のエース瓜生正義はSGで1回、GIで2回の優出。びわこは今年3月の一般戦でV。その勢いで大会初制覇に挑む。

 

前田将太(福岡)

 同じ福岡の前田将太も水面実績は高い。こちらもびわこ大賞は1号艇で優出しながら敗れた過去があり、リベンジへと燃える。

 

椎名豊(群馬)、篠崎元志(福岡)

 昨年の71周年の覇者の椎名豊、同準Vの篠崎元志は、椎名が賞金25位、篠崎が30位と、こちらもグランプリ返り咲きへの正念場。今年も好走を目指す。

 

石野貴之(大阪)

 猛反撃といきたいのが、昨年はグランプリを制し、MVPにも選出された石野貴之だ。賞金22位で、今年も終盤にさしかかろうとするこの段階でまだグランプリ出場圏外。GIもGIIも制したことがある地元地区の実績水面で一気にランクアップを図る。

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