【蒲郡ボート(ナイター)ルーキーS】中野仁照が堂々の逃げ切り 地元で待望の初V
蒲郡ボート(愛知県)のルーキーシリーズ第12戦「スカパー!・JLC杯」は7日、優勝戦を行い、中野仁照(22)=愛知=が、登玉隼百のまくりを受け止めながら逃げ切った。インからコンマ04のトップSを決めての快勝。通算3回目の優出にして待望のデビュー初優勝を、地元の蒲郡の水面で果たした。2着には登玉、3着には山口広樹が入った。
■ヒーロー
押しつぶされそうな重圧にも、強敵にも屈しなかった。中野にとって自身初の優勝戦1号艇。しかもそれを地元舞台で迎えた。「レース前はむちゃくちゃ落ち着いて、いい緊張だった。地元だったからだと思う。Sを行って先に回れば絶対行けると自分を信じていきました」。同じ地元の前田が3カドを選択、節イチパワーの登玉も伸びに振って4コースから強烈に伸びてきたが、そのすべてを強い気持ちで受け止め、1Mを先に回って決着をつけた。
順調な成長曲線を描く中、前々期に初のF2と挫折も味わった。それでも連日、蒲郡に練習に通うなど、たゆまぬ努力で、着実に力をつけてきた。
前期は勝率5.61で初のA2級に昇格。今期は前日まで6.93と初のA1級もほぼ〝当確〟といっていいぐらいの急成長だ。
6月の下関(4着)、桐生(5着)で優出。自身通算3回目の優出でつかんだ待望の初優勝に、「日頃の練習の成果が出ていると思います。今節は今までにないぐらい気合を入れて、ここに来た。いずれはGⅠやSGの常連になって、その中で取りたいです」。記念にも負けないぐらいの大観衆が集まった表彰式のステージで、中野は力強く誓った。 (大久保晋)