ボートレース

【福岡(サマータイム)西スポ杯】楠原翔太 大きな成長の途中

 しっかり上位着を取り切った。楠原翔太(32)=福岡=は初戦となった初日4Rで2コースから2着を確保。3コースの山崎祥にまくり差されて頭を叩かれる最悪のシナリオだったが、きっちり立ち回って最悪の結果は回避。内容としては十分で、シリーズを幸先よく滑り出した。
 機力も決して悪くない。「少し劣勢」と謙遜するが、その理由も明白。「今節は良機シリーズなので、上位の人が多い。その分かな」。当地を走る上で重要な実戦足は良好で、「操作性は悪くないので戦える。問題はないですよ」と手応えは十分。培った地の利でカバーできるほどのパワーは備わっている。
 今期(昨年11月~)は勝率5.86をマークしていて、A2残留は確定的。近況は5期のうち4期でA級を確保と、完全にA級の常連として定着してきている。「今は自分のペースで走れているし、結果を出そうと焦っていない。それがいい循環につながっているのかな」
 109期の養成所チャンプで秘める素質はかなりのもの。重圧に押しつぶされたフレッシュルーキー時代とは違い、ノビノビとレースをすることで大きな成長を遂げようとしている。「大師匠(師匠の兄・正剛の師匠)の永田啓二さんからは、もっと高い目標を持てと言われています。今のペースを少し上げて、今度はA1に定着したい」。そのためにも欲しいのは、未達成のデビュー初Vという勲章。自らを大化けさせる糧を奪いに行く。(森 大輔)
 

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