【児島ボート・GⅢオールレディース】富樫麗加 母になっても努力は怠らない
【記者コラム・造田大の大勝負】
富樫麗加がさらなる飛躍を遂げる。4日目は4Rを3コースまくりで勝つと、後半8Rは6コースから最内差し。1周バックでは最下位だったが、コーナーで徐々に順位を上げていき、最終的に3着で入線。巧みな道中戦を披露し、準優3号艇を獲得した。
B2級表記だが、元々はA級レーサー。産休で長らく水面から離れていたが、今年4月に約1年4カ月ぶりに復帰した。それから5カ月。「感覚は徐々に戻ってきている」と復調の手応えを感じている。「レースがない時は育児の合間に師匠の村田修次さんのペラ小屋に行って、ペラを教えていただいている」。ママになっても向上心は決して欠けていない。
「旦那(今泉友吾)ともボートの話はします。ゲージを作ってもらうこともあるし、レースのアドバイスももらっている。向こうは私のレースをあまり見ないんですよ。スマホを持って『見て』とお願いすることもあります。私は旦那のレースを全て見ているんですけどね。旦那は最近、Sが早いんですよ。私がよく『遅いよ』と言っているからかな」
今節の舟足は日々の努力もあってか、「特徴はないけど、バランスが取れて悪くない足」とまずまずの仕上がり。加えて、「握って回る分には乗りやすい」とまさに3コース向きだ。取材後も丹念にペラを調整していた。準優までにさらなる足の上積み、そして夫の助言を生かして、3節ぶりの優出をつかむ。▼11Rは富樫のツケマイ一撃に期待する。3―124―1245。
▼9R(石丸小槙) 富樫と同じくヤングママさんレーサー。4コースの五反田忍の仕掛けに乗じて、まくり差しを決める。5―134―134。